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著者:内堀照夫 問い合わせTEL04-7146-3501柏ゆうび  ゆうび

ゆうび小さな学園代表 大妻女子大学院講師 内堀 照夫

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「自閉症」についての理解を深め、自閉症のある人達と一緒に楽しく活動しよう

「建国記念日」か「建国記念の日」かで国会で論議された昭和42年の頃、ボリ先生は東京都N区K小学校で生徒36人の1年3組の担任。

6月、1年3組に遠いH県から、知的障害も自閉性も重い圭ちゃんが転入学してきました。圭ちゃんはみんなが算数の勉強をしている時も教室の床に模造紙を広げ、そこに寝転びマジックペンで女の子の縄跳びの絵を、何か言いながら描いています。授業中パニックなると、先生がおんぶして校庭の花壇を見ながら子守歌を歌って巡ります。教室に残された子どもたちは、自分自分の勉強を、先生の居るときより静かにやっています。わからないところがあると圭ちゃんの母に「おばちゃん!これ教えて!」と。授業は成り立っているのです。

ある時、障碍のある子の教育措置に関連する研修会で「僕のクラスで圭ちゃんは楽しく居心地の良さを感じています。それだけではありません。健常と言われる他の子たちも、相手を丁寧に見てその人に合った優しさを伝えることができるように育っています。

知的に遅れのある子を集めて「特殊学級(当時の名称)」にするのに違和感があります。せめて本人と保護者の無理のない了解が必要です。身体障害の場合でも、同じ状態像を示す子どもたちを集めて指導することも有効と考えますが、できるだけ多くの時間、健常と言われる子どもたちと一緒に活動させたいと想います」と。ボリ先生が「統合教育(インテグレーション)」を話すようになったのはこの頃からです。

 相模原市「やまゆり園」での19人刺殺事件の被告も、幼い頃から日常の中で高齢者や障害のある方やいろいろな個性や定めを持って生きる人たちと「共在生活」していれば、優生思想に傾倒しないで居てくれたのではなどと思うのです。人間の尊厳は「そこにその人が在れば尊い」との普遍の規範意識を全身に染みこませたいと願うのです。

▼今年の教育シンポジウムは
▼主題「『自閉症』の理解を深め、自閉症のある人たちと一緒に楽しく活動しよう!」
▼福井大学名誉教授「自閉症と感覚過敏」の著者 熊谷高幸先生を招聘
▼9月9日(土)13時30分~
▼参加無料。ご参加ください。

問・電話 04・7146・3501(NPOゆうび小さな学園代表)

「高校ぐらい出ておかないと…」の自縄自縛 不登校する少女の苦悩を

倫(17)さんが母と一緒に相談に来た。中1の後半から行き渋りが始まり、中2は欠席が多くなり、中3はほとんど登校していない。それでも『高校はいきたい』と言い、スクーリングの少ない通信制高校に進学した。しかし、ほとんど登校出来ないまま1年が過ぎ、単位は1個もとれなかった。今年4月からどうするか話合ったが倫は高校卒業に拘る。『本人が来られる時だけ登校すれば卒業出来る』通信制高校を探し当てた。しかも2年編入学の扱いで許可。

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優しすぎるあまりに優しすぎる若者 『お母さん!どうしたらいかわからない…』

真夜中の電話である。
母「諒!どうしたの?」
諒(28)「お母さんごめんね。こんな時間に電話して…。俺、何もかもわからなくなっちゃって…。

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不登校は「困ったことでも悪いことでもない」柏市民生委員児童委員の研修会から(後半)

前回、『何だか解らないけど学校は私に合わない』。という『原因不明の原因』にこそ不登校の正体が内在すると記しました【後半】

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不登校は「困ったことでも悪いことでもない」柏市民生委員児童委員の研修会から(前半)

昨年11月と今年2月の2回、表題の研修会が本園で開催され57人の方に、僕の拙い話をお聞き頂いた。(1)人生に於ける『不登校のステージ』を充実させる。(2)自閉症のある子に『関心を持ち・好きになり・共に在る』(3)支援の基本は『子どもは、自分の育ちたいように育つ』。の3点をレジュメにしましたが、ここでは(1)についての【前半】

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1955年頃の小学5年生の学級会  遠足の「おやつ代」を決める『多数決』

55年体制が話題になった頃、照ちゃん先生は二つ目の学校で5年1組の担任。春の遠足の前々日「遠足のおやつ代をいくらにするか」の議題で学級会が開かれた「自由がいいです。ダメだと思います。お金のない人は可哀想です。20円が良いと思います。少ないと思います。おやつを食べに遠足に行くんですか。違うと思います。少ししか買えない人には、分けてあげればいいと思います。人に貰うのを恥ずかしがる人もいます」「先生に聞きます『多数決』で少ないお金に決まっても、それでも家で貰えない人はどうしたらいいですか?」一斉に先生を見つめる。…「う~ん、それも考えて話し合いましょう」…。突然、Aさんが「先生!『M君が遠足に行かない』といっています」。

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1952年頃の小学校6年生の社会科 日本国憲法と「三権分立」の授業風景

77歳になる小学生の頃の教え子I君は年賀に電話を掛けてくる。その時、話が広がり沖縄の米軍基地問題になった。「…知事の訴えはことごとく最高裁で退けられていますね。日本はどうなるのでしょう。『犬』が強すぎるのは危険ですね」「何?犬?」「6年生の時、犬猫鶏で三権分立を教えてくれたじゃあないですか」「ああ、そうだった。まだ、覚えていてくれたのかいハハハ」。

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大切に育てると優しく出来る子が育つ  不登校の太君が「不登校生」を演じる演劇で

過日行われたゆうびフェスティバルの大トリで今年も学園生の演劇が上演された。銭湯を舞台に、不登校の主人公が番頭さんや奇妙な客たちとの出会いを通して自分の居場所を探すストーリーだ。

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3・11の津波で児童74人と一緒に亡くなった10人の先生方を想う…大川小跡地にて。  

「なぜ、子供達を学校と地続きの裏山(A)に避難させないで、約150㍍離れた三角地帯(B)に誘導したのか。」

仙台地裁の判決をY紙で読んだが釈然としないので過日現地に出向き見聞してきた。

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