トップニュース 2009年2月号

昨年8月の全国中学校体操競技選手権大会個人総合で、揃って入賞を果たした八千代市在住の兄弟選手がいる。兄の野々村笙吾さん(中3)は3位、弟の晃司さん(中2)は8位。笙吾さんは9月の国体、体操競技少年の部にも県代表チームの一員として出場。団体総合で決勝進出に貢献するなど、実力と将来性が期待されている選手だ。

幼い頃から体を動かすことが好きだった二人が体操を始めたのは6歳と4歳。「普段やらない動きが出来ることが楽しかった」と晃司さん。二人の夢はオリンピック出場。

ずば抜けて得意な種目は無いと自らを分析する笙吾さんは「大会では自分の演技に集中するために周りを気にしないようにしている」と話す。吊り輪が得意の晃司さんは「演技の前は緊張するが、演技が始まると緊張しない」という大物ぶり。

小学校高学年から週6日、平日は4時間、土日曜は4〜6時間の練習を欠かさない。「練習は休まない。大切なことだが、なかなか出来ないこと」と話すのは、高学年から二人の指導にあたってきた神崎俊コーチ(27)。「自分で考えて練習する笙吾は真面目で努力家。晃司は怒られても気持ちの切り替えが上手い。これ以上の選手に出会えないかも」と期待がかかる。

熱い思いを秘め、黙々と練習に励む二人の姿は清々しい。タイプが違うだけに、それぞれの持ち味を生かした選手に成長していくことだろう。

TEL 043〜488〜0074(フジスポーツクラブ志津教室)

写真
ちょっぴり照れながらガッツポーズする晃司さんと笙吾さん(右)
兄・笙吾さん
弟・晃司さん

●佐伯千津子の花だより 花ファンタジア
(野田市 清水公園)
「花ファンタジアによせて」
グリーンアドバイザー 佐伯先生

私たちは日々の忙しさの中で、ホッとする時間を忘れがちです。ひとときを「花ファンタジア」の花と緑の中で過してみませんか。当園は清水公園の深い緑を借景とした四季折々の風情を楽しんでいただく場所です。

春、地中深く目覚めた植物たちは光を求めて若芽を伸ばします。花ほころび、生命の息吹を感じる頃にはサンシュユやミモザの黄色い花が咲き、心までも暖めてくれます。春たけなわ、園内に点在する桜を花ファンタジアから眺める光景には格別の趣を感じていただけるのではないでしょうか。

やがて一番華やぐ艶やかな百花の王ボタンの季節が訪れます。シャクヤク、バラと美しい花々の競演が続く中、園内に咲く野草たちの愛らしさに目をとめていただけるのでは。

初夏の香りを運ぶラベンダー、梅雨に濡れる花ショウブやアジサイが咲き、やがて太陽に恋する
ヒマワリの出番。スイレンやアサザの咲く大地で遊ぶ水鳥を眺め、渡る風に秋を感じる頃には風に揺れるコスモス畑、赤や紫色のセージ類、木の実などが園内を秋色に染めていきます。この頃に咲く十月桜や冬桜は秋空に花の色を際立てます。

冬、ボタン園に凛と咲く寒ボタンの健気さ。香りたつロウバイの木々。紅梅が咲き始め、クリスマスローズのグランドカバーの小径を散策すれば、福寿草も花芽をのぞかせています。

季節感は行事や花々でしか味わえなくなりましたが自然の営みは変わることがありません。時分の花の心を大切にして花の文化を伝えていけたらと思っております。(佐伯)

■花の開花時期については電話でご確認ください。
▽TEL 04〜7125〜3030(花ファンタジア)

●「三宝通信」法話
浄土宗 天上山 大念寺
住職 大島c明

『正直にではなく正確に』

仏教の基本的な心構えは『嘘をつかない・盗まない・傷つけない』です。子供の言動を正すときに『正直に答えなさい』と。正直にだと主観的(道徳的)になり、多少の嘘も許されるかなと感じられ『嘘も方便』にと使われそうです。正直にではなく、『正確に』とより客観的(仏教的)にするべきでしょう。

少し表現が甘くなると、嘘が多くなります。ひとの言葉に「〜のようだ」「〜だそうだ」「〜らしいよ」とか「絶対に・本当に・皆んな・誰でも・100パーセント(120パーセント)・・・」「あたりまえ・常識だ・・・」挙げ句は「間違いない・嘘は言えません・嘘ついたことがない・・・」と。

物事は、自分自身の力で、よく見て、よく考えて、より正確な判断ができるように。人の言動に惑わされる事のないように。

■1944年大阪市生まれ。仏教大学・同大学院(文修)修了。87年12月、船橋市上山町に大念寺開山。08年5月、同市馬込町に新寺移転。


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