医療工学の進歩がもたらす未来像



医療工学の進歩がもたらす未来像

 「モノづくり」は職人技が不可欠といわれていましたが、最近ではコンピューターの飛躍的な進歩によってさまざまな分野で自動化・機械化が進んでいます。

 大量生産する工業製品はかなり以前から導入されていましたが、歯の詰め物やかぶせもの、入れ歯などは一人ひとりの完全オーダーメイド(オンリーワン)でなおかつ厳密な寸法精度が要求されるので、困難を極めていました。その為国家資格である歯科技工士によって、みなさんが予想されるより遥かに多くの時間と労力をかけて作られているのが現状です。高齢社会になり歯の大切さが認識されるに相まって、これらの歯の修復需要の急増に対応しきれなくなってきました。

 そこで20年ほど前にスイス・ドイツで共同開発されたシステムが厚生労働省で高度先進医療として認可されました。国産では通商産業省のプロジェクトとして始まり、産学官共同の複数のプロジェクトが進められてさまざまなシステムが開発され、昨年4月からはハイブリットレジンから切削加工で製作する「CAD/CAM冠(キャド/キャム)」が保険適用され現在に至っています。さらに3Dプリンターの進歩によってさらなる利用範囲の拡大がはかられ多くの恩恵に浴することが可能になってくるでしょう。

 このように近未来の医療を担うのはコンピューターの助けを借りる人工知能を利用する診査・診断技術やCAD/CAMに代表される機械的な超精密修復ともう一方では生体の細胞を利用する再生医療となるでしょう。

(柏歯科医師会 桑木)


                                                  

2015年05月27日 医療工学の進歩がもたらす未来像 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: かむかむ図書館 健康

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