認知症と歯科①



認知症と歯科①

今、65才以上の方の4人に1人が認知症予備軍とも言われています。この病気は誰にでも起きる老化や物忘れ(健忘)ではなく、脳の萎縮や微小脳梗塞を伴い、脳に変化を起こす病気です。

大きく分けると「アルツハイマー型認知症」と「(脳)血管性認知症」に分類されます。いずれの場合も徐々に脳の変化が進みますから、これまで保ってきた脳の理性が少しずつコントロールを失う慢性疾患です。物忘れ•場所や時間がわからなくなる•判断力の低下•不安感や気分の沈み•幻覚などがみられる場合もあります。それに伴い身体能力や機能の低下も起こってきます。

では、歯科との関連はどうでしょうか?
認知症の方は身の周りの事(歯磨きなど)が出来なくなったり、痛みを訴える事ができない、じっとしていられない、口を開けていられない等から口腔ケアや歯科治療から遠ざかります。その上、この病気の方は、健康な方に比べ、口腔機能の低下のスピードも早いです。口腔内を不潔な状態にして放置すると、もちろん歯科疾患はどんどん進行します。付随して誤嚥性肺炎のリスクも高まります。ですから速やかな歯科治療が必要とされます。治療により出来るだけ咀嚼機能を回復する事で、脳への刺激を保ち、認知症自体の進行も抑える事にもつながるのです。

ご本人への治療説明や指導が理解力の低下や記憶障害などから難しい場合も多いため、ご協力いただくご家族やかかりつけ医、介護担当者との連携がとても重要です。

次回は「認知症予防」における歯科の関わりを解説いたします。
(柏歯科医師会 桑木)


                                                  

2015年06月24日 認知症と歯科① はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: かむかむ図書館 健康

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