かかりつけ薬局の知っ得情報⑤



かかりつけ薬局の知っ得情報⑤

「ポリファーマシー」という言葉をご存知でしょうか。ポリとは、“多くの”という意味の接頭語で、ポリファーマシーは高齢者が数多くの薬を服用してその副作用(薬の悪い影響)から新たな症状を生んでしまう問題を指します。

日本老年医学会発行の『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』は、6種類以上の薬の服用によって副作用が出やすくなるリスクを示しています。とはいえ、高齢者の場合、1つの症状がさまざまな原因によって起こっていることも多く、1つの辛い症状をとるために多科に受診することになります。

例えば、手にしびれがあって茶碗を持つのも辛いという方が、整形外科でレントゲンを撮ると「腱(けん)に少し異常があるので痛み止め飲んで、もっとひどくなったら手術をしましょう」となり、内科では「血糖値が高く、足もしびれているので神経障害の可能性もある」と、インスリンを注射するようになるかもしれません。さらには、それらの薬のために胃腸障害を起こさないための薬、足がつるという訴えが出て漢方薬、というようにどんどん薬が増えていくことになってしまいます。一方、高齢者は薬を解毒する肝臓や腎臓の機能が弱くなっていますので、薬が多くなると副作用が出やすくなるのです。

今年4月の診療報酬改定において、薬剤師は医師と連携して薬を6種類以下に減らすよう求められています。また、処方箋に血液検査の結果を記載する病院もあります。副作用を薬剤師と医師が連携して早期に発見していくためです。こうした血液検査値は薬の安全性を維持するためにも重要な情報になります。薬局を訪れる際には症状の変化がある場合は薬剤師に伝え、血液検査値も見せるようにしましょう。

担当薬剤師 澤田康裕

ウエルシア薬局松戸高塚薬局
松戸市高塚新田232
047・312・7775
http://www.welcia-yakkyoku.co.jp/


                                                  

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カテゴリ: 《新連載》かかりつけ薬局の知っ得情報 健康

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