5.乳がんは早期治療により治癒する可能性がある病気



5.乳がんは早期治療により治癒する可能性がある病気

山内稚佐子 先生

日本人の乳がん罹患率は年々増加し、女性の癌の中では最も頻度が高くなっています。近年の統計では日本人女性の12人に1人が生涯の間に乳癌に罹患し、特に30歳から増加、45-49歳に罹患ピークがありその後加齢に伴い減少傾向を示す(国立がん研究センターがん情報サービス)と報告されています。
乳癌の原因については解明されていないことがたくさんありますが、統計的な調査によって乳癌になる危険因子が明らかになってきました。

〇血縁者に乳癌や卵巣癌になった人がいる
〇初潮が早く、閉経が遅い
〇出産歴がない、授乳歴がないなどがよく知られていますが、自分自身でコントロールできる危険因子もあります。

〇飲酒、喫煙習慣
閉経後女性では
〇肥満
〇身体活動が少ない(運動不足)
などがあげられます。食事、栄養素に関しては十分な根拠があるものはありません。

つまり、健康的な食事、活動的であること、健康的な体重を維持することで乳癌の危険が減少するということです。
乳癌は早期発見、早期治療により治癒する可能性のある悪性腫瘍です。早期に発見するためには画像による乳癌検診や自己検診が極めて有用です。画像検診では触診ではわかりにくい小病変や深部に位置する病変が検出されますし、自己検診では皮膚のひきつれやびらん、乳頭分泌物、皮膚に近い位置にあるしこり病変などが自覚され早期乳癌を発見できる可能性があります。状況によりますが、画像検診は1-2年に1回の受検が推奨されます。

いずれにしても乳房に気になることがある場合は「大丈夫かしら」、「もしかして癌だったらどうしよう」と思い悩むのではなく、
早期に医療機関を受診してください。
医療法人社団誠馨会 新東京クリニック乳腺外科 山内稚佐子


                                                  

タグ

2019年05月29日 5.乳がんは早期治療により治癒する可能性がある病気 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 《新連載》「がん診療最前線」 健康

トラックバック&コメント

まだトラックバック、コメントがありません。