8.前立腺がん・・・早期発見と治療について



8.前立腺がん・・・早期発見と治療について

依田憲治先生

前立腺は尿をためる袋状の臓器である膀胱の真下にある男性特有の臓器です。通常はクルミくらいの大きさで、その中を尿道が通っています。
前立腺がんは高齢化や食生活の欧米化などの影響で増加傾向であり、厚生労働省がおこなっている全国がん登録のデータによると2016年の時点で罹患数が男性の第2位となっております。

病状が進行してくると血尿や排尿障害、骨転移による疼痛などの症状をきたしますが早期では多くの方が無症状です。早期発見については採血によりPSA(前立腺特異抗原)を測定する方法が広く行われています。50歳を過ぎて人間ドックなどを受ける機会があるようでしたら一度測定してみることをお勧めします。  PSAは前立腺肥大症などがん以外の前立腺疾患でも上昇することがあるため診断を確定するためには超音波ガイド下に前立腺を穿刺して組織をとる生検を行います。

転移がなく前立腺のなかに留まっているがんについては、予後は全体として良好であり、一部の癌では積極的な治療を行わず経過をみることも行われています。治療については手術療法、放射線治療および内分泌療法がおこなわれています。手術は比較的若い方を中心に行われますが、出血や術後の尿漏れ、勃起障害などが問題となります。
これらの合併症を軽減できるため近年ではロボット支援手術が広く行われるようになってきており、良好な成績をあげております。

また放射線については近年粒子線治療が保険適応となり選択の幅が広がっております。具体的な治療内容については検査所見や健康状態によって適応が異なりまた施設によって実施している内容も異なりますので主治医とよくご相談のうえで検討されるとよろしいでしょう。

新東京病院 泌尿器科部長 依田 憲治 先生
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2019年08月28日 8.前立腺がん・・・早期発見と治療について はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 《新連載》「がん診療最前線」 健康

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