がん診療最前線9.膵がん・・・抗がん剤の進歩が治療成績を改善



がん診療最前線9.膵がん・・・抗がん剤の進歩が治療成績を改善

  本田五郎先生

膵がんに罹(かか)る人は1万人に3人くらいで、大腸がんの4分の1なのですが、今でもそのうちの約8割の人が膵がんのために亡くなっています。 

膵がんは治療の難しい病気ですが、この15年くらいの間に治療成績は目に見えて良くなってきました。その最大の理由は、次々に有効な抗がん剤が使えるようになったことです。膵がんを克服できた人も少しずつ増えていますが、克服できない場合でも、抗がん剤治療をしながら普通の生活や仕事を長い間継続できている人が増えています。

膵がんを克服するには抗がん剤治療だけでは難しく、やはり手術によって膵がんを切除しなければなりません。膵臓の手術はとても難しい手術で、できるだけ専門施設で受けることが奨められています。ですが、ここでひとつ気を付けて頂きたいことがあります。「手術だけが膵がんを克服できる唯一の治療方法です」という説明が、専門施設でもしばしば行われています。

この説明を聞いて「手術ができれば必ず膵がんを克服できる」と勘違いしてはいけません。膵がん細胞は早くから手術で切除する部位以外の色んな所に転移して隠れていることが多いので、手術がうまくいっても転移・再発を起こす人は少なくありません。そこで最近は、手術ができる場合でも一定期間抗がん剤治療(術前化学療法)を行って、抗がん剤で転移・再発を押さえられそうであることを確かめてから手術を行います。抗がん剤で転移・再発を押さえられそうではないと判断した場合は、抗がん剤の種類を変えて抗がん剤治療を継続します。

焦って手術を受けて体力が低下すると、十分な抗がん剤治療ができなくなりますので、慎重な判断が必要です。

消化器外科主任部長、消化器がん腹腔鏡・ロボット手術センター副センター長 本田五郎先生

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2019年09月25日 がん診療最前線9.膵がん・・・抗がん剤の進歩が治療成績を改善 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 《新連載》「がん診療最前線」 健康

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