がん診療最前線10.大腸がんに対する体にやさしい手術(腹腔鏡手術)



がん診療最前線10.大腸がんに対する体にやさしい手術(腹腔鏡手術)

腹腔鏡手術は腹部に5~10mmの穴を5カ所開け、カメラを腹腔内の挿入し、テレビモニターに映し出された映像を見ながら行う手術であります。

一般的に20~30cm程度の皮膚切開を必要とする開腹手術とは大きく異なります。腹腔鏡手術の特徴は皮膚切開を小さく手術をすることができるため、開腹手術と比較すると美容的にも優れ、手術後の痛みも軽く、入院期間の短縮および、早期に社会復帰することが可能となります。

腹腔鏡手術の歴史は長く約30年前に胆嚢摘出手術が始まりました。大腸がんでも約20年前から徐々に手術が行われるようになり、2002年4月から進行大腸がんにも保険適応となったことから、本格的に普及し始めました。

新東京病院では2018年10月より消化器がん腹腔鏡・ロボット手術センターを開設し、学会が認定する技術認定を有する経験豊富な医師が手術を行っております。この1年間で150例の大腸癌手術が行われ、そのうち95%は腹腔鏡手術で治療を行いました。この手術は体への負担が少ないというメリットだけではなく、臓器を高画質で拡大して見ることができることから、開腹手術と比べると、より繊細で精緻な手術が可能となりました。その結果、特に直腸がんの治療では神経温存、自然肛門温存などの機能温存手術ができるようになりました。一方で腹腔鏡手術は難易度が高いことも事実です、そのため医療機関を受診する際は、個々の医師の経験や資格を確認することをお勧めします。

今後は人工肛門につて、ロボット手術についての連載を予定しています。
新東京病院 消化器外科部長、消化器がん腹腔鏡・ロボット手術センター副センター長
松本 寛

■新東京病院

通常診療・診察は、松戸駅東口徒歩2分の「新東京クリニック」へ。

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2019年10月30日 がん診療最前線10.大腸がんに対する体にやさしい手術(腹腔鏡手術) はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 《新連載》「がん診療最前線」 健康

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