10 アンチエイジング医学の未来像



10 アンチエイジング医学の未来像

「アンチエイジング」を簡潔に表現すると、「私は死にたくない、〝病気〟になりたくない、質の良い〝健康〟な人生を送りたい」という意志の表れといえます。
このようにわれわれは「病気」の反対語として「健康」という言葉を日常的に使っています。

つまり「病気ではない状態イコール健康」という考え方です。
しかしそう単純に割り切れないのが現代なのです。

例えば「とても疲れやすく、仕事に熱が入らない」と訴える人がいて医師を訪れたとします。検査の結果肝臓に異常がみつかった場合、これは医療サイドの言う「疾患=disease=」です。

一方、そうした症状を受けて検査をしても、何の異常も無く、打つ手もないままだと病む人はその内、体だけでなく心の調子まで乱して、社会的にものけ者にされてしまう状態になりかねません。そんな病状を「病気=illness=」といって疾患と区別します。

18世紀末の誕生とされる近代西洋医学は、「疾患」に対して切れ味鋭く原因治療を行って、大きな成果を上げてきました。
しかしその反面、副作用の害も目立ちます。なかでも「人間としての患者をさしおいて、疾患だけをとらえようとする科学的理論に基づいた医学」は、さまざまな場面で批判を浴びています。

西洋近代医学はもはや、オールマイティではあり得ないのです。
その限界を補うと期待されているのが、これからお話しする補完・代替医療「CAM(complementary and alternative medicine) 」 なのです。
西洋医学との対比をざっと見てみましょう(下図)。

CAMには次のような種類があります。
●民族療法=漢方、鍼灸、アーユ ルヴェーダなど各国の伝統医学
●食事療法=サプリメント、ハー ブ療法、超低カロリーダイエットなど
●運動療法=太極拳、ヨガ、ダン スなど
●心理療法=バイオフィードバック、 催眠療法など
●感覚療法=アロマセラピー、音 楽療法、笑い、森林浴など

その他、温泉療法、アニマルセラピー、カイロプラクティック、指圧、マッサージ、信仰療法などがあります。

次回は「インドの伝統医学、アーユルヴェーダについて」です。

「東葛まいにち」3月14日号掲載


                                                  

2012年03月15日 10 アンチエイジング医学の未来像 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 心とからだの年齢を若くする抗加齢医療

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