11 神秘のインド伝統医学 アーユルヴェーダ



11 神秘のインド伝統医学 アーユルヴェーダ

補完・代替医療(CAM)とは、「現代西洋医学以外のすべての医療」のことです。さまざまな種類のものがありますが、まず最初にインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」をとり上げてみます。
漢方医学同様、非常に古い歴史のあるこの医学は、サンスクリット語で「命の科学」という意味を持っています。そしてその中味は、「人間の自然治癒力を高めるための幅広い治療法ならびに哲学」で、WHO(世界保健機関)でもその予防医学的効果に注目しています。

いろいろな治療法がありますが、なかでも良く知られているのが、バンチャカルマ(5つの行為)と呼ばれている健康増進法です。まず「前処理」として次の2つを行います。

①頭部滴油療法などオイルを使う治療
②薬草蒸気浴

頭部滴油法とは、39度前後のオイルを額にゆっくりたらす方法で、不安の解消、脳波や呼吸の乱れを整えるなどの効果があるとされています。次に「中心処置」として次の5種類の体内浄化療法を行います。

I   点鼻
II   寫下(シャカ) 下痢させる
III  寫血(シャケツ) 血を流す
IV  浣腸
V  催吐 吐かせる

興味深いことにこの体内浄化法には、現代のアンチエイジング医療に共通する理念と方法がみられることです。

それは、キレーション治療という解毒療法です。
キレーション(chelation)とは、ギリシャ語の「カニのはさみ(chele)」からきた言葉で、体内の有害物質を「カニのはさみでつかみとってしまう様な方法」という意味で使われています。

こうしたはさみの役目をする薬剤をキレート剤といいますが、これらを点滴注射して鉛などの重金属や老化因子を取り除き、血管を若返らせて動脈硬化を防ごうとする“体内大掃除療法”がこの治療の特色です。
わが国でも多くの施設で、「アンチエイジングドック」とともにこの方法が行われるようになってきました。

同じ病気・疾患でも、人それぞれに病の状態は異なります。当然治療法も違ってくるはずです。そこで求められるのが「オーダーメイド医療」という、一人ひとりに合った治療法の選択です。
CAMはエビデンス(医学的根拠)に乏しい面が多くありますが、こうした要望に応え得る要素を持っているのも確かです。

次回は「漢方・鍼灸など東洋の魔術-oriental magic-」

『東葛まいにち』2012年4月11日号掲載


                                                  

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カテゴリ: 心とからだの年齢を若くする抗加齢医療

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