15 サプリメント神話をさぐる-あふれる情報とその対策-



15 サプリメント神話をさぐる-あふれる情報とその対策-

 サプリメントは「Dietary  Supplement」のカタカナ表示で、「栄養補助食品」あるいは「健康食品」のことです。栄養は本来、食事で摂るのが基本ですが、さまざまな事情で、食事だけでは足らない栄養素を、素早く、簡単に摂れるように開発された食品で、通常、粒状、ゼリー状、あるいはドリンク剤として売り出されています。
昔からわが国では、お茶やソバ、シジミなどの食品あるいは山野に生育している動植物から抽出した成分を、薬や健康食品として珍重してきました。しかし健康食品といっても、医学的に効果が証明されている訳でもなく、ただばく然と「からだに良い」と信じられていたものも多く、中にはうさんくさいものもかなり出まわっていて、一部では重い健康被害の例も出るようになりました。


そこでわが国では平成13年、いわゆる健康食品のうち、一定の基準を満たすものを「保健機能食品」と認め、次の2種類に分けました。

【1】特定保健用食品(通称トクホ)
 健康を保つ効果が期待できるもので、次のように〝健康強調表示(効果・効能)〟ができる食品をいいます。
▼コレステロールが高めの人に→ 食物線維や大豆タンパク
▼血圧が高めの人に→かつを節オリゴペプチドや社仲葉
▼血糖値が気になる人に→グワバ茶ポリフェノールやトウチエキス etc

現在794種類の食品が国によって認可されています。しかしそのためには、高額の経費がかかるため「トクホ」以外のサプリメントは、生産者が責任を持つ食品というのが現状です。

【2】栄養機能食品
今までは薬とされてきたビタミン12種、それにカルシウム、鉄、マグネシウム、銅、亜鉛のミネラル5種類で、体の成長、発達、健康の維持に必要な栄養素です。

このように健康食品を消費者に提供する法的整備をしたにもかかわらず、健康被害があとを絶ちません。記憶に新しいものに、平成14年と同17年におこった中国製ダイエット食品の健康被害で、死亡者まで出ました。こうした被害の背景で最近注目されるのは、インターネットの普及です。これによって健康を宣伝する商品が、クリック1つでたちどころに世界中から手に入るようになりました。

 その中で特に注意が必要なのは、「オリジナルのまま輸入された海外商品」を業者から何の疑いもなく買うことです。悪徳商品の情報の規制は今のところ不可能な状況です。そこで消費者みずからが賢くならない限り、健康被害のリスクは無くなりません。

 次回は、「最近注目のサプリメント―サプリにもはやりすたりがある―」です。 

「東葛まいにち」2012年8月8日号掲載


                                                  

2012年08月08日 15 サプリメント神話をさぐる-あふれる情報とその対策- はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 心とからだの年齢を若くする抗加齢医療

トラックバック&コメント

まだトラックバック、コメントがありません。