16 体のサビを落す、いま話題のサプリメント-ファイトケミカル(植物性化学物質)-



16 体のサビを落す、いま話題のサプリメント-ファイトケミカル(植物性化学物質)-

私達は常識的に「毎日の食事は規則正しく、バランスよく摂ることが大切」であることを良く承知しています。医学や栄養学の専門書もそう説いているのですが、そうはいうものの、三度の食事はおろか、規則正しい生活もままならない現代人が増えています。

その上、農作物に含まれるビタミンなどの栄養は、栽培方法や品種改良などの影響で、20~50年前の作物と比べ、30~70%減っているものもあります。そこで、足りない栄養を補うサプリメントや食物に注目が集まっています。

今回はその中でも老化の大きな原因の一つ、活性酸素を中和して細胞のサビを防ぐ、ファイトケミカル(植物性化学物質)を取り上げてみます。

活性酸素を中和する抗酸化栄養素は、ビタミンA、C、Eのほか、緑黄野菜、淡色野菜、果実の色素、ハーブ、穀物それと豆類に多く含まれていて、これらがファイトケミカルと呼ばれています。なかでも有名なのは、赤ワインなどに含まれている「ポリフェノール」です。

普通、血清コレステロール値が高いと心筋梗塞による死亡率が増えます。ところが高脂肪食の好きなフランス人は、当然のようにコレステロール値が高いにもかかわらず、心筋梗塞の死亡率が低いのです。それは赤ワインを含めファイトケミカルを十分に摂っているからだといわれています。これは「フレンチパラドックス(フランスの矛盾した話)」として広く知られている話です。

ファイトケミカルには、ポリフェノールを含め、主に次のようなものがあります。
①ポリフェノール群
実や葉に含まれる色素、香り、苦味などの成分で、7000種以上あります。これらはビタミンCを活性化し、ビタミンEの効果を高めて細胞のサビを防ぎます。
カテキン(茶)、アントシアニン(ブルーベリー)、イソフラボン(大豆)、イチョウ葉エキス
最近注目されているのがイチョウ葉エキスで、脳の血流を良くして、アルツハイマーなどの認知症に有効とされ、ドイツ・フランスでは医薬品として使われていますが、わが国ではサプリメントとして扱われています。
②カロテノイド群
植物の色素成分で抗酸化力が強く、細胞のサビを落す一方でこれらを食物として摂ることで、がんのリスクを下げる可能性が大きいとされています。約600種類あります。
βカロテン(人参、カボチャ)は食道がん、リコピン(トマト)は前立腺がん、アリシン(ニンニク、ネギ)は大腸がんのそれぞれリスクを下げます。

このような効果が期待される反面、次のような危険も指摘されています。
βカロテン、ビタミンA、Eを単独あるいは他の抗酸化物質と組み合わせたサプリメントを長期間、大量に摂ると死亡率が高くなる。

イソフラボンのみを強化したサプリメントで乳がんの発症リスクが高まる。など

このようにサプリメントの科学的根拠(エビデンス)が明らかにされつつあるものの、抗酸化ビタミン(C、E、βカロテン―A―)の適切な摂取量については依然として不明確です。問題は、特定の栄養素ばかりを大量に摂り続けて栄養のバランスを崩すことにあります。

次は「からだと脳、それと心が若くなるサプリメント」です。

「東葛まいにち」2012年10月10日号掲載


                                                  

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カテゴリ: 心とからだの年齢を若くする抗加齢医療

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