No.24 歯科最先端医療~歯が甦る再生医療~
トカゲは尾が切れてもまた生えてきます。サメは何度でも歯が生え変わります。
しかし残念ながら人間には歯を再生させる能力はありません。
ところが、歯周病やムシ歯などで失った自分の歯を再生させる方法が研究され成果を上げてきています。これが再生医療という新しい医療分野です。
再生医療とは、細胞の持つ再生能力を活用した方法で、けがや病気で失った臓器や身体を自分の細胞から再生させ、再び元の様に戻す方法です。
人間の身体は多くの細胞からなり、それぞれの細胞は「役割」を持っています。例えば、心臓の役割を持った細胞が集まって、「心臓」という臓器ができているのです。
この「役割」を持つ前の細胞を幹細胞(かんさいぼう)と言い、成長の著しい赤ちゃんには多く存在しています。成人ではわずかしかありませんが、これを取り出して培養し、必要な臓器の「役割」を与えて再生させ身体に移植します。もともと自分の細胞からできているので、リスクも少なく安全といえます。
従来は、ムシ歯や歯周病で失った歯は義歯やブリッジあるいは、インプラントという人工物で補っていました。再生医療では、まさに「新しく自分の歯が生えてくる」事で回復させる治療法なのです。
すでに皮膚・骨・角膜などは臨床導入され、神経や血管・軟骨・歯・歯肉などの再生実験も成功しはじめています。
しかしまだまだ、研究も必要で副作用の問題など、人体への応用には、もう少し時間がかかる事になるようです。
(柏歯科医師会 天野)
「東葛まいにち」2008年1月1日号掲載
2008年12月10日 コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
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