No.25 骨再生誘導療法―GBR法~

No.25 骨再生誘導療法―GBR法~

歯周病は骨が溶けてなくなってゆく病気です。ですから真の意味での歯周病の治癒は「骨が再生する事」にあります。

しかし、残念なことに口の中には雑菌が数多く存在し、生活習慣の悪化やストレスなどから、なかなか自然に骨が再生する事は難しいといえます。

そこで研究されてきたのがGBR法という方法です。これは、失った骨を効率よく再生させるもので、現在、臨床にも取り入れられています。

もともと歯肉や骨は自己再生能力が備わっているのですが、その速度には大きな違いがあります。
再生速度の速い歯肉は、骨ができる前にどんどん増殖し、結果、骨のできるスペースがなくなります。「歯周病の治癒」と言えるほどの骨の再生は期待できないのです。

そこで歯肉の再生増殖を制限し、骨のスペースを確保する為に、特殊な「膜」を張って十分な量の骨の再生を期待する方法がGBR法です。

当然、手術が必要となり、すべての人に可能な方法ではありません。

また、一部の症例を除いて保険の適用外となります。適応の症例も限定されてきます。埋め込む「膜」にも自然に吸収するものとそうでないものがあり、症例によって的確に選択します。吸収性のものなら、それを取り出す2次手術は必要ありません。

GBR法の適否と、使用する「膜」の種類、どこまで骨を再生させるか等の術前の診査・診断・計画が不可欠となります。

歯周病治療のほか、インプラントにも応用されており、これからますます期待できる治療法の一つと言えます。

(柏歯科医師会 天野)

「東葛まいにち」2009年1月7日号掲載


                                                  

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。