No.29 歯科と全身の病気~糖尿病~
今や国民病の一つともいわれている糖尿病。日本では740万人の人がこの病気にかかっていると言われています。実はこの糖尿病、歯科治療に影響する最も厄介な病気の一つなのです。
糖尿病になると身体の免疫能力は落ちてしまい、口の中の細菌から感染症を起こします。その一つが歯周病です。歯周病は、糖尿病の合併症の一つと考えられていたくらい、糖尿病の人には進行した歯周病がみられるのです。また、糖尿病の人の歯周病は進行も早く、治りも悪くなります。早期に歯を失うケースも数多くみられます。
このように歯周病と糖尿病という二大国民病は相互に悪影響を及ぼして私達の健康を脅かしているのです。
歯科治療の際にも糖尿病は最も注意すべき病気と位置付けられます。感染を起こしやすいため、抜歯等の外科手術後の経過が悪く、二次感染のリスクも高くなり、傷の治りも著しく遅れます。歯肉やインプラント等の手術も、時として中止せざるを得ない事もあります。このような場合、あらかじめ抗生物質を用いますが、それでも十分に安全とは言えません。
糖尿病にかからない様にする事が最も大切ですが、かかってしまった場合は十分にコントロールする事で、一般的な歯科治療は可能となります。
糖尿病は、運動不足や高カロリー食、肥満などの悪い生活習慣が原因となります。改善できる事は改善し、歯科を受ける前に内科を受診する事が大切です。十分にコントロールできれば安心して歯科治療も受診できます。
(柏歯科医師会 天野)
「東葛まいにち」2009年6月10日号掲載
2009年06月12日 コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリ: ごっくんちょ
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