歯科と全身の病気~金属アレルギー
人類が金属と付き合いはじめてから、およそ6000年になるといわれています。
始めは、金、銀、銅、鉄といったごく限られたものでしたが、加工技術の発達により、メッキや合金、さまざまな新しい金属が誕生しました。「金属アレルギー」は、金属文化が発展すると共に登場したことから、新しい文明病、現代病の一つともいわれています。
歯科治療でも金属が多く使用されます。
口の中で長期間安定した機能を発揮するために金属が使用されるのですが、ごくまれに生体に対し障害をもたらすことがあります。歯はいつも口の中の粘膜に密着しているため、だ液やその粘膜を通して、歯の金属イオンが体内に入り込むことがあります。
入り込んだ金属イオンを追い出そうとする体の自己防衛反応が、金属アレルギーなのです。
歯の金属が原因のアレルギーも、症状はさまざまです。最初、口の中に炎症ができ、この口内炎がなかなか治らないという場合があります。
また、手の指や手のひら、足などにもしつこい皮膚炎が現れ、時には、一部膿んでジクジクし、赤くなって皮がむけるというような症状を招くこともあります。
この病気は掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)といいます。原因となる金属から離れたところに症状が出るので、まさか「金属アレルギー」だと気付く人は少ないのです。
対応としては原因金属を除去したりして治すのですが、皮膚症状が改善するまで、数年かかる場合もあります。
金属アレルギーが心配の方は、アレルギーになりにくい貴金属を使用するか、全く金属を使用しないオールセラミックによる治療がお薦めです。特にアクセサリーなどに金属アレルギーのある方は、歯科治療にあたり主治医とよくご相談するとよいでしょう。
(柏歯科医師会・田中)
「東葛まいにち」2010年2月10日号掲載
2010年02月10日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |
カテゴリ: ごっくんちょ
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