No.30 歯科と全身の病気~高血圧~

No.30 歯科と全身の病気~高血圧~

糖尿病と同じく、国民の4人に1人、3500万人が患うとも言われている高血圧症。実はこれも歯科と重要な関係があるのです。

高血圧は、日本高血圧学会のガイドラインによると、最高血圧(収縮期血圧)140㎜Hg、最低血圧(拡張期血圧)90㎜Hg以上を高血圧と診断し、治療が必要とされています。一般に男性は40代、女性は50代以降に発症することが多く、外来通院患者数が最も多い病気です。

高血圧の治療薬として処方されることの多いジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬(アダラ―ト(R)、ノルバスク(R)など)には歯肉増殖症(主に前歯に見られる)を発症させる副作用があります。この場合、歯肉切除術などの歯周病治療が必要になる事があります。

また、最高血圧180㎜Hgあるいは最低血圧110㎜Hgを超える場合は、抜歯等の外科処置を含む歯科治療は原則的に禁忌とされています。しかし、かかりつけの医師で高血圧の治療をきちんと受けてコントロールされていれば、心配の必要はほとんどありません。

高血圧は、減塩の食事、適度な運動など生活習慣の改善に取り組み、必要ならば降圧剤の服用により血圧の正常化が可能な病気です。もし高血圧を放置していると、脳卒中や心筋梗塞などの重大な疾患につながる危険性があります。

血圧の測定は比較的簡単に誰でもできます。歯科医院の門をくぐった時に、どきどきして血圧が上がる前に一度測定してみてはいかがでしょうか。

(柏歯科医師会 天野)

「東葛まいにち」2009年7月8日号掲載

                                                  

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