No.31 歯科と全身の病気~骨粗しょう症~
骨粗しょう症とは、骨ができる速度よりも、吸収される速度が高いことにより、骨に小さな穴が多くあいてしまう病気をいいます。
背中が曲がるなどの変形、骨性の痛み、さらに骨折の原因ともなります。
骨折は一般に強い力が骨に加わった場合に起こりますが、骨粗しょう症の場合は、普通の日常生活の活動の中で骨折を引き起こすのです。骨折による痛みや障害はもちろん、大腿骨や股関節の骨折はほとんどすべてが「寝たきり」につながります。
骨粗しょう症の8割は、中年以降の女性に見られ、日本人の1200万人(10人に1人)がかかっているといわれています。
そして骨粗しょう症は歯科においても大変厄介な病気なのです。歯は骨に支えられていますが、この骨がスカスカなり、歯周病が悪化しやすく進行も早くなるのです。
また骨粗しょう症の治療薬として、ビスフォスフォネート系の薬剤(静脈注射・経口)が盛んにが使われていますが、この薬の副作用として、抜歯やインプラントの歯科手術後に、顎骨骨髄炎(あごの骨が腐る病気)を引き起こす事があるという事が分かってきました。そのため、薬を服用している人は何年も歯を抜く事ができなくなってしまうのです。
骨粗しょう症の方は、歯周病にならないように定期的な歯科健診と口腔ケア、カルシウムの多い食事、規則正しい運動、日光浴(骨を丈夫にするビタミンDが作られます)が必要となります。
かかりつけ歯科医に相談し、きちんとケアすれば歯科治療も可能です。
(柏歯科医師会 天野)
「東葛まいにち」2009年7月8日号掲載
2009年08月12日 コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリ: ごっくんちょ
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