歯科と全身の病気~認知症
最近注目されていることに、噛むという行為の脳に対する影響があげられます。
よく噛めば脳が活性化されて認知症を防ぐことができる。こうした研究結果が、全国の研究機関や大学から次々と報告されています。
岐阜大学医学部の渡辺和子先生らは老齢期のマウスを使った水迷路の研究により、奥歯を削り取ったものは正常なものに比較して、記憶力が5分の1に低下してしまったと報告しています。
反対に、奥歯を治療してよく噛める状態にしたところ記憶力が日ごとに回復してきたという結果も得ています。
いかに噛むことと記憶力が関係しているかを示した研究といえましょう。
実際に、北海道医療大学歯学部の池田和博先生らは療養型病院に入院中の36名(平均年齢82歳)の要介護高齢者を対象に、咀嚼機能と認知症との関連について調査しました。
それによると入れ歯が良好な患者さんは認知症の割合が45%であるのに対して、そうでない患者さんは75㌫であったと報告しています。
噛むという動作は、単純な行為のように見えますが、実は想像以上に脳を使う行為なのです。食べ物の中にほんの小さな石粒が紛れ込んでいても、脳は見逃しません。
これは、脳がつねに神経をとぎすませて、噛む行為を行っているからです。噛むという行為は、脳を活発に働かせてはじめて成り立たつものなのです。
歯の悪い方は治療を受け、よく噛む習慣をつけることで、脳を活性化し、認知症を予防することができるのです。
(柏歯科医師会 田中)
2009年09月09日 コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリ: ごっくんちょ
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