歯科と全身の病気~肝臓病~

歯科と全身の病気~肝臓病~

肝臓は重要な働き(消化・代謝・止血成分の生成・エネルギー貯蔵・造血作用・解毒作用など)を持ち、これに異常があると多くの傷害が出ます。

肝硬変・肝がん・ウィルス性肝炎・アルコール性肝炎などのさまざまな肝臓病がありますが、実はこれらは歯科治療と大きく関係しているのです。

肝臓病によって本来の機能が低下または消失してしまうと、抜歯などの外科処置では「止血しにくい」「傷の治りが悪い」等の問題がおきる事があります。
また解毒作用の低下から抗生物質や鎮痛剤・麻酔薬などの薬物が効き過ぎたり、体内から抜けずに副作用が出たりする事もあります。

逆に服用する薬の種類によっては肝機能に影響を与え、肝臓の状態を悪化させる事もあります。

ウィルス性肝炎(現在7種類の型が確認されています)では急性・慢性・劇症型などの病態があり、感染力を持つものもあります。
特にB型とC型では強い感染力を持ち、血液などの体液で感染するといわれています。

歯科治療の中には、口の中に出血を伴うものがあり(抜歯や歯石取りなど)これが医療従事者や他の患者さんに感染する危険をもたらします。

しかし、適切な内科的治療とコントロールの下では一般的な歯科治療は可能で、徹底的な滅菌などにより感染の危険も大きく減少します。
厄介なのは「キャリア」という、感染して、感染力もあるのに発症しておらず、本人も気がついていない場合で、注意が必要です。

日頃から定期健診を受け、自分の肝臓をチェックすることも大切です。

(柏歯科医師会 天野)

                                                  

2009年10月14日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: ごっくんちょ

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