歯科と全身の病気~心臓病

歯科と全身の病気~心臓病

現在心臓病は「がん」「脳卒中」と並び、日本人の死因の上位に常に入っている病気です。厚労省の調べでは100万人以上の人がかかっており、年間15万人が亡くなっているそうです。


心臓病といっても多くの種類があり、動脈硬化が原因で起こるもの(虚血性心疾患。代表的なものが心筋梗塞と狭心症)心臓の筋肉の異常で起こるもの、先天的なもの、心筋そのものの病気で起こるものなどに分けられます。虚血性心疾患の死亡率は最も高く、年間7万人の方が亡くなっています。

さて、心臓は全身の血管(総長10万km)に必要な酸素と栄養を送るポンプの役割をしています。つまり体中の血液がすべてこの心臓を通過することになります。ですから血液中に入り込んだ有害なものも心臓を通過することになります。

例えば抜歯などの歯科小手術を行うと、毛細血管が破れて出血します。歯周病でも歯肉から出血します。特に歯周病菌などが大量に存在する重度の歯周病にかかった歯肉からの出血は著しいものです。この様にして細菌が血管に侵入します。

通常は身体の抵抗力で問題は起きませんが、心臓病で心臓が弱っている人、抵抗力の落ちている人などは、血管を介して心臓内部の粘膜に細菌が付着し、心内膜炎を起こす事があり、生命の危険にさらされる事もあります。

ですから、心臓病を持っている方は歯科治療を受診する際、担当医によく相談しましょう。 術前に抗生物質を服用することで歯科治療は十分に可能となります。

(柏歯科医師会 天野)
「東葛まいにち」2010年1月6日号掲載

                                                  

2010年01月06日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: ごっくんちょ

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