歯科と全身の病気~脳卒中~

歯科と全身の病気~脳卒中~

脳卒中とは脳の血流の減少または途絶により意識障害や運動麻痺・精神・神経症状が出る病気で「脳血管障害」とも言われています。


以前までは日本人の死因の第1位に長く君臨していた病気です。近年その死亡率は低下しているものの、発症して後遺症を持って生活している人が増加しています。

脳卒中には脳内の血管が途絶える「脳梗塞」と脳で出血が起こる「頭蓋内出血」があります。
高血圧症や動脈硬化症などが原因となる事が多く、心臓病・糖尿病・パーキンソン病などの合併症を引き起こす事もあります。
そのため歯科治療に大きく影響する事も多く、注意が必要です。

脳卒中の治療や再発の予防の為に血流を良くする薬を服用している事があり「抜歯」などの出血を伴う歯科治療の際に止血しにくい事があり事前の注意が必要です。
また合併症がある場合は、感染に注意しなければならず、抗生物質の服用を余儀なくされる事もあります。

後遺症として半身麻痺がある場合には、食後は麻痺している側の歯や歯肉に食べかすが大量に付き、口の中の状態が非常に悪くなり、気をつけなければ歯周病やむし歯の原因となります。
また、麻痺のある側の筋肉は緩み、義歯の安定にも大きく影響します。

このように脳卒中による合併症や後遺症が歯科治療に影響しますが、決して治療ができないわけではありません。歯科にかかる際、発症日・合併症・後遺症・服用中の薬の名前などを担当医に伝える事で一般的な処置は十分に可能となります。

(柏歯科医師会 天野)

「東葛まいにち」2010年3月10日号掲載


                                                  

2010年03月10日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

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