大腸がんの要因と予防

大腸がんの要因と予防

 【Q】父親が大腸ポリープを切ったのですが、私も検査を受けた方がいいでしょうか?なりやすい体質や遺伝などがあるか気になります。また、大腸がんを予防するには日ごろどのような事に気を付けたらいいですか?

【A】大腸がんは、日本人に急激に増加している病気です。食生活の洋風化とも関連があると考えられています。

便秘や運動不足も大腸がんの増加因子です。早期がんでは無症状のことが多く、進行がんでは発生部位、進行度によって種々な症状を呈しますが、主に下血、下痢、便秘、腹痛などが見られます。肛門から出血がある時は、すべて慎重に判断するべきです。

例えば、排便に伴う肛門の痛みがあって、出血や肛門周囲のイボなどがあれば、痔の症状である可能性は確かに高いのですが、100%とは言い切れません。消化管からの出血が、痔の出血によって目立たなくなっていることもあるからです。特に直腸からの出血は、痔の組織からの出血と大変よく似ているので、一層注意して観察する必要があります。

大腸がんは症状だけでは診断は不可能であり、過度に進行していなければ手術で治せますので、心配がある時には早めに検査を受けることをお勧めします。また、がんでなく、大腸ポリープができている場合も注意が必要です。

大腸のポリープは、その形によっては後にがん化することもあるので、切除して詳しく調べる必要があります。特に腺腫性ポリープと呼ばれるものはがん化しやすいと言われています。大腸がんや大腸ポリープは、大腸内視鏡検査や注腸検査(消化管Ⅹ線造影)を受けないと分かりません。

また、ポリープの大きさとがん化の確立は比例しているため、腺腫性ポリープが見つかったら、内視鏡検査の最中に、内視鏡の先についていえる器具で切除する必要があります。またポリープのように隆起していないが、平坦な潰瘍の病変が大腸がんの初期であることもあります。これは頻度こそ少ないのですが、熟達した専門医にしか発見できないことも多く、早く進行しやすいのです。

このような例は病変が小さいので、自覚症状はなく、便潜血テストも陰性ですので、大腸内視鏡をしないと発見することができません。確実に大腸がんを予防するには、規則正しい生活で適度な運動をし、スムーズな排便を心掛けることと、定期的に大腸内視鏡を行い、ポリープのうちに切除することが大切です。

(辻仲病院柏の葉・辻仲康伸院長)

「東葛まいにち」2010年2月10日号掲載

                                                  

2010年02月10日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

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