メッシュを用いた治療法直腸瘤、子宮脱、膀胱脱の『骨盤臓器脱』

メッシュを用いた治療法直腸瘤、子宮脱、膀胱脱の『骨盤臓器脱』

骨盤の内側には子宮、付属器、卵巣、膣、膀胱、直腸が存在しています。
これらの臓器が膣や肛門から外へ脱出することを「骨盤臓器脱」といいます。

骨盤臓器脱は、長い年月いきんで排便していた、難産で骨盤底がゆるみすぎた、分娩時に骨盤挙筋や肛門括約筋に損傷を受けたなどが原因となって起こります。
また、加齢から骨盤底や会陰がゆるく下垂して性器脱が起こることも多いのです。

更年期以降、女性ホルモンが減少すると骨盤内の臓器を支えている筋肉や靱帯がさらに弱くなって、子宮脱・膀胱脱の頻度も増してきます。また、骨盤底や会陰の下垂で直腸が膣側に飛び出し、そこに便がたまって排便が困難になったり強い残便感をきたす排便障害を起こす場合もあります。

最近では、このような子宮脱、膀胱脱、膣脱、直腸瘤、直腸脱をポリプロピレン繊維を網目状に編んだ「ガイネメッシュ」を用いて治療するようになりました。弱い組織を補強して元に戻す方法で、術後の合併症もありません。何かの機能を失うことなく骨盤底を再建でき、手術の痛みも少ないという点で、患者さまの負担が軽くなり入院も短期間で済みます。

当院(東葛辻仲病院と辻仲病院)では、骨盤臓器脱の最新治療として06年9月よりメッシュ治療を開始し、積極的に行っています。10年2月23日までに直腸瘤67件、直腸脱1件、子宮脱1件、膀胱脱17件、その他5件、合わせて91件の手術を行いました。

早めに手術を受けることで生活の質が向上し、悩みからも解放されます。尿失禁や排便障害、股間の異物感などの症状がありましたら、一人で悩まずご相談ください。

(辻仲病院柏の葉・辻仲康伸院長)

「東葛まいにち」2010年3月10日号掲載

                                                  

2010年03月10日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 爽快!いきいきライフ

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