第1回将棋サミット 



第1回将棋サミット 

smoll羽生善治三冠が記念講演

将棋文化の継承と普及を通じて地域の発展を目指す15の自治体が野田市に一堂に集まり、各地の取り組み紹介を行い交流と連携を目指す「全国将棋サミット2014」が1月25日、欅のホール・小ホールで開催された。

全国に先駆けて、第1回の開催地に野田市が選ばれたのは、野田市東宝珠花出身の関根金次郎十三代名人のゆかりの地であり、関根名人記念館の開設やタイトル戦のイベントの開催などの取り組みが認められたことによる。

日本古来の伝統文化の将棋は、徳川幕府の庇護下では茶道や華道と同様に家元制となり基盤が固まり、近代には関根名人によって実力制名人制度が創設され、東京将棋連盟の結成を経て、1949年に社団法人日本将棋連盟となり、プロ戦運営とアマチュアへの普及が現在の柱となっている。

将棋を340年続いた世襲制及び終身名人制を廃止して選手権制に制定した関根名人の功績は「近代将棋の父」とも呼ばれ、現在でも野田の支部名にその名が残る。全国でも珍しい人名支部「関根金次郎支部」である。

サミットには青森県弘前市、岩手県宮古市、山形県天童市、福島県喜多方市、千葉県成田市、千葉県野田市、山梨県甲府市、新潟県上越市、京都府八幡市、大阪府堺市、兵庫県加古川市、岡山県倉敷市、島根県出雲市、島根県奥出雲町、香川県坂出市が出席。将棋の駒の産地である「将棋駒のまち」天童市や棋士を多く輩出している「棋士のまち」加古川市、名人の出身地の自治体など、各地とも将棋にゆかりがあり、将棋関連のイベントに尽力している自治体ばかり。

それぞれがプロ戦の開催地だけでなく、市民へ普及と認知を高め将棋に理解を深めてもらう取り組みを行っており、こうした活動が青少年の健全育成や文化の継承、また世代交流のアプローチにもなっている。参加自治体からは「他の自治体ではどういう取り組みをして、それがどう結果に繋がっているかを聞くのは、参考になった」との声も上がっていた。

また当日は、各自治体の取り組み発表に加え、羽生善治三冠による記念講演も行われた。「きちんと挨拶をすること。対戦後は駒を数えてしまうこと。ルールを守ること。こうしたことが遊びの中で身についてくる」と、子ども達への教育的な将棋の側面を話した。さらには、「認知症の方との対戦での経験から、手番がわからなくなっても論理的に将棋の先を読むことができていた」と、好きな将棋が高齢者の考えるきっかけや刺激となる生涯学習の可能性を語った。

同社団のホームページでサミットの開催を知ったという銚子市の野口能史さん(40)は、羽生名人の講演を聞きたくて参加したが、全国の自治体の将棋への取り組みが聞けたのはなかなか面白かった」と満足そうだった。

今年の9月8日で同社団は創立90年を迎える。節目にあたり、ますます将棋が地域や世代、性別を超えて普及していくために同サミットが将棋文化で地域交流するきっかけになって欲しいものだ。

翌26日は、関根名人記念館対局室を会場に、里見香奈女流名人に中村真梨花女流名人二段が挑戦する「ユニバーサル杯第40期女流名人位戦五番勝負第2局」が開催された。
昼食休憩後の13時には一般募集による市民74人が対局観戦。同時に大盤解説会が4階の関宿コミュニティ会館・小ホールで開催され、約160人来場と盛況であった。結果は先手の里見香奈女流名人が125手で勝利し、対戦成績を2勝とした。

 


                                                  

2014年02月26日 第1回将棋サミット  はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 東葛ニュース 野田

トラックバック&コメント

まだトラックバック、コメントがありません。