『視能訓練士』国家資格を取得「67歳の主婦 中川百子さん」(我孫子市)



『視能訓練士』国家資格を取得「67歳の主婦 中川百子さん」(我孫子市)

mono3 「息子に『挑戦してみたら』と言われて、母親って子どもに言われると頑張るわね。絶対に受かって少しでも息子に貢献できればと思ったの」と、明るく笑う我孫子市の主婦中川百子さん(67)は今年3月、見事に超難関の『第44回視能訓練士国家試験』に合格。紆余曲折の末、5年目の67歳に〝さくら咲いた〟。厚生労働省いわく、「最高齢合格者」だったとか。
武蔵野美術短大美術科から同専攻科へ進み3年間学んだ。卒業後、大手広告代理店で3年間働き、28歳の年に教員試験を受験し、資格を取得。柏市内の小学校で教鞭を執っていたが、家庭の事情で退職した。
現代作家の肩書を持つ中川さんは趣味で現代絵画を描き、現代美術交流展(パリ・ニューヨーク)や国際インパクトフェスティバル(京都市立美術館)など多くの展覧会に出品している。また週に2日は、息子の開業する柏市内の眼科医院で受け付けを手伝うなど日々忙しい。6年前、息子から「視能訓練士」の資格取得の話があった。しかし、「この年で私が・・・・理系の勉強をしていないから単位が足りない」と迷った。が、この年になった今だからこそ「挑戦してみよう」と奮起した。
2008年、単位取得のために放送大学に入学。物理と統計学、数学、生物学の単位を取った。「放送大学って甘くない、結構大変なんですよ。物理は1回落としているんです」と笑う。単位をクリアしても受験の資格を取らなくてはならない。そのため、なるべく通えて最短で取得出来る専門学校を探した。
休日を利用して、年齢性別も異なる生徒が、全国各地から通学しているという名古屋市にある専門学校の視能訓練科(現在は募集をしていない)を知り、入学した。
金曜日の夜、仕事が終わって20時台の新幹線で名古屋へ、学校から紹介されたホテルに宿泊し、授業を受ける。休日集中型の学校で盆も正月もない。天王台駅に帰り着くのは夜の11時、12時、夫が駅まで迎えに来てくれた。実技の時などは最終新幹線に間に合わず、月曜日の朝帰ったこともあった。「今思うときつかった」と振り返る。
角膜の屈折率、交感神経・副交感神経のバランスなど、物理的なこと法的なこと技術ももちろん、しっかり覚えなくてはならない。見ること聞くこと全部知らないことばかり。「年齢には勝てない。すぐに忘れてしまう。毎日夜遅くまで繰り返し、勉強した」と笑う。そして、無事に卒業。国家試験の結果はあと少し4、5点不足でラインを超すことが出来なかった。
「悔しくて、情けなくて」それでも諦めることなく国試対策の勉強を続けた。「オリンピックで失敗したら4年後だから大変。試験は毎年あるのだから4回失敗してもオリンピックと同じ」と、自分に言い聞かせ、鞭を打った。
さらに、今年になってからは、『アナと雪の女王』の歌『Let it go』と自分を重ね合わせて、「頑張らなくては」と、奮い立たせて臨んだ4回目の国家試験だった。帰りに答え合わせをしてみると、確信は持てた。
1カ月後の3月31日14時の発表時には、会場まで足を運び夫と合格を確認。厚生労働省の会場は、息子の合格発表の時と同じだった。親子が同じ場所で国家資格を手にすることの喜びをかみしめた。
視能訓練士となった今、中川さんは「勉強したことが地域の皆様に少しでも役に立てるように努力したい」と話した。

 

 


                                                  

2014年09月24日 『視能訓練士』国家資格を取得「67歳の主婦 中川百子さん」(我孫子市) はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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