かかりつけ薬局の知っ得情報⑫



かかりつけ薬局の知っ得情報⑫

高齢社会が進み、薬剤師が医師、看護師、ケアマネージャー、ヘルパーと連携して行う在宅医療に対するニーズが高まっています。
 在宅医療では多職種が訪問診療時の医師の判断を基に、それぞれ専門の立場から意見を交わします。その中で薬剤師は処方設計、服薬状況や薬効・副作用のチェック、服薬リスクに関する情報提供を行い、チーム医療としての重要な役割を担います。

 まず、処方せんの内容を確認して、患者さんの情報をもとに他の病院のお薬や健康食品、市販薬・食べ物との飲み合わせなどをチェックしながら調剤します。患者さんのご自宅に訪問し、配薬・服薬指導を行ないながら、食欲、食事量、尿や便の回数や出具合、睡眠の質や時間、浮腫など体の様子を確認します。最近は血圧、脈拍を測定、聴診器を使用して心音、肺音、腸音などのバイタルチェックを行うこともあり、医師や看護師とは違う観点でお薬の効果の確認や副作用のチェックを行ないます。

 具体例を紹介しますと、認知症のお薬の服用を開始して脈がゆっくりになった患者さんに対し、服用中の血液をさらさらにする薬を脈が少し速くなる作用を併せ持つ薬へ変更提案して脈が安定しました。

 また、食欲低下と脈が速くなり、物が黄色く見えるなどの患者さんの訴えに対し、服用中の強心剤であるジゴキシンの中毒を疑い、医師に報告してジゴキシンを減量することで症状を改善することができました。

 患者さんがきちんとお薬を服用するためのサポートも大切な仕事です。飲み忘れが多い時は、まず、前にもらった薬や飲み損じのお薬、同効薬を整理します。服用回数の見直しなどをした上でそれでも薬の種類が多くて管理ができない場合には、服用時点ごとに薬の包装を行う、服薬カレンダーを設置するなどします。

 飲み込みが難しい場合には、粉薬・液剤・口の中ですぐに溶ける薬への変更を検討し、薬効に影響のない範囲で錠剤を潰したり、とろみ剤やゼリーで飲む方法を指導したりします。胃ろうなど経管でお薬を服用する場合は簡易懸濁法という方法を指導することもあります。
 在宅医療の中でも薬剤師は様々なサポートをご提供します。お気軽にかかりつけ薬局にご相談ください。

担当薬剤師東風平秀博 

問い合わせ☎047・360・3600一般社団法人 松戸市薬剤師会


                                                  

2018年12月19日 かかりつけ薬局の知っ得情報⑫ はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 《新連載》かかりつけ薬局の知っ得情報 東葛ニュース

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