2.胃がん・・・予防法と最新治療



2.胃がん・・・予防法と最新治療

医療の最前線で活躍するスペシャリスト新東京病院の先生に最新のがん診療についてレポートしてもらう。

 日本人に多い胃がんですが、多くはピロリ菌の慢性感染が原因で、塩辛などの高塩分の保存食、喫煙、多量の飲酒、野菜の摂取不足などがリスクを上げます。胃がんの予防には、タバコをやめ、アルコールを控えて、食事内容に気を配ることが理想的ですが、実践するのはなかなか難しいものです。

 リスクを下げるもう一つの方法はピロリ菌対策で、ピロリ菌が陽性であれば除菌治療により胃がんのリスクを下げることができます。人間ドック受診の機会があれば、内視鏡検査と共にピロリ菌検査も受けて、陽性なら除菌をお願いするとよいでしょう。

 自治体の胃がん検診では以前はバリウム検査のみでしたが、厚労省の指針改定により、最近は内視鏡検査を選択できる自治体が増えています。50歳以上の方は、一度は内視鏡検査を受けることをお勧めします。

 検査でもし胃がんが見つかっても、小さければ胃カメラでの治療が可能です。手術を要する場合でも、からだに負担の少ない腹腔鏡手術で済む場合が増えてきています。進行したがんの場合は術後に抗がん剤治療が必要ですが、腹腔鏡手術は回復が早いので、より早期に必要な追加治療を開始できるという利点も報告されています。

 ただし、腹腔鏡手術は手術精度が高い一方で難易度が高く、医師の経験が少ないと合併症につながるケースもあり、学会では手術技術の質を確保するために厳しい技術認定制度を設けています。最近ではさらに精度の高いロボット支援手術も登場し、私もその安全な普及に努めてきましたが、どんなに優れた方法でも医師の経験に結果が左右される面は否めません。

 胃がんで手術を受ける際には、個々の医師の経験や資格の有無を確認することをお勧めします。

新東京病院 消化器がん腹腔鏡・ロボット手術センター長

岡部 寛

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2019年02月27日 2.胃がん・・・予防法と最新治療 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 《新連載》「がん診療最前線」 健康 東葛ニュース

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