東京オリンピック新種目「スポーツクライミング」菊沢絢選手



東京オリンピック新種目「スポーツクライミング」菊沢絢選手

姉妹はライバル。菊沢絢選手(右)と菊沢紗選手(左)

「壁面の頭脳戦」と言われるスポーツクライミング。近年、趣味で始める人も多く、各地でボルダリングジムが増えている。来年の東京オリンピックで正式な新種目として注目されているスポーツだ。

File No.5
菊沢 絢(スポーツクライミング)流山市出身

木登りが好きなおてんば少女

高い天井、15メートルの壁面にはカラフルなホールドが目に飛び込んでくる。
千葉県美浜区にある幕張総合高校は、関係者も視察に訪れるほど、全国でも数少ないクライミングの設備が整っている学校。ここで練習に励む菊沢絢選手は、幼い頃から数々の大会で好成績を打ち立てているスポーツクライマーだ。
菊沢絢選手は、流山市生まれ。「木登りが好きなおてんばな少女」だった彼女が、スポーツクライミングに目覚めたきっかけは、7歳のころ。父親と柏市のららぽーと柏の葉にあるクライミングウォールでの体験だった。
「壁を登るのが楽しかったんです。ホールドと言うカラフルな石を掴みながら足場を確保し、ただただ上に行くことがうれしかった」
現在、日本女子体育大学へ通う彼女は、千葉県フリークライミング協会のメンバーと共に母校の幕張総合高校で練習を行っている。小学生のころに出場した最初の大会では、成績が振るわず悔し涙を流すが、中学1年で出場したJFA(日本フリークライミング協会)ユース選手権で初優勝。これをきっかけに全国大会でいくつかの優勝を飾る。

クライミングに夢中!5人姉弟の菊沢家

高さ15メートルを登っていく菊沢絢選手

菊沢家は、自宅に小さな練習用のウォールがあるクライミング一家。絢選手の好成績には、次女で高校2年生の紗(すず)選手を初め三女、四女、長男の存在も大きい。家族でキャンプに出かけたりする仲良し家族だ。
現在、幕張総合高校2年生の次女・紗選手は「姉は私のクライミングの目標でもあります」と後を追う。彼女も多くの大会に出場し活躍中だ。
スポーツクライミングは、3つの種目に分かれる。「リード」は、6分の制限時間内にロープを使い高さ12メートル以上の壁をどこまで高く登れるかを競う。「ボルダリング」は、時間内にロープなしで高さ5メートル程度の壁に作られた難関コースをいくつ登れるか。そして「スピード」は、ロープがあらかじめ終わり点からかかっている状態で高さ15メートルのコースをいかに速く登れるかを競う。
菊沢絢選手の得意な種目は、「リード」。制限時間内にてっぺんまで登れたときの達成感が魅力だと言う。
「オブザベーションと言って登り方(ルート)の下見を他の競技者と一緒にするんですが、本番では、実施者以外は全員控え室に入ります。先に登った選手のルートを見てしまうとだめなんです。ですから、誰がどこまで登ったか、どういう登り方をしたかはわかりません」
絢選手のトレーニングは、何回も登ることだという。ホールドを掴む指の保持力を鍛えるためだ。腕や肩の筋肉も大事で、壁を登る時に足を大きく上げる柔軟性やバランス感覚も必要。
「クライミングは、対人競技でなく自分ひとりで登ります。自分がどこまで登れるか自分との勝負で、それがこのスポーツのいいところ。大会では、人と競わなきゃいけませんが。私は練習でも大会でも、いつもクライミングが楽しいです」
スポーツクライマー菊沢姉妹の活躍に声援を送ろう。(文=高井さつき/写真=高井信成)

●きくさわ あや/1999年生まれ、19歳。2012年にJOC日本ジュニアオリンピックカップ大会優勝。多くの国際大会へも出場。日本女子体育大学健康スポーツ学科在学中。身長154センチ


                                                  

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2019年05月29日 東京オリンピック新種目「スポーツクライミング」菊沢絢選手 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 夢に向かって~東京2020~ 東葛ニュース

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