子どもたちは「自分のやりたいことに夢中」の大人が好き



子どもたちは「自分のやりたいことに夢中」の大人が好き

ゆうびは本年度開設31年目、この頃珍しい現象が起きている。20年も前に学園生だった現在20代後半~30代のかつての学園生が時々訪ねて来る。何か懐かしさを覚えるらしい。

磨君もその一人。高校卒業後、バイトをやったり、工場に勤めたりしたが辞めさせられたり、自分が嫌になって辞めたりで続かない。今は姉と二人で家を出て生活している。姉は毎日勤めに出かけるので磨君が掃除や食事の用意をしているという。磨君はその後毎日のように登園してきて小・中学生を相手に上手に遊んであげている。まるでボランティアのようだ。

本園には自閉症スペクトラムの重い障がいを持っている女子(17歳)もいる。この子はチラシのような不要の紙を幅3㍉長さ3㌢位の短冊に切り落とし段ボール箱にためること、夏は水深1㍍20㌢ほどの深さのプールで肩ぐらいまで浸かりながら水中を歩き回ることを楽しむ。

もう一人20代男性、高卒後しばらくバイト生活をしてから小さな会社に就職し、真面目に働くので重宝がられ勤続6年、突如働きたくないと言いだし退職してしまった。現在無職。

この3人の生き方を、良識ある大人たちは「困ったこと、問題である」と評価するかも知れない。だが毎日顔を合わせて互いに動きを見ている学園生の中で「あの人は仕事もせず僕や私たちと遊んでいる悪い人だ、駄目な人だ」と思う子はいない。充実した活動を繰り広げている学園生にとって、つまらない他人評価は思いつかない。

そこに人がいて、その人が好きなことをしている。一人一人の「個」がいかに幸せであるか。人としての価値は、必ずしも社会的な生産性ではない。人がそこにただ「在る」こと自体だ。その事を子どもたちは直感的に理解していて、もし良識という名で自分の生き方を阻害するようなことが起こると許し難い事として厳しく追及する(うまく表現できないと身体症状に現れる子も)

障がいがある人も、病気の人も、健常と思っている人も、自分が生きたいように生きられることが尊い生き方だ。同じ空の下で様々な個性の人間が生きている。
そのことを深く理解することにより、自分と他人の尊厳を尊重できるようになるのではないか。

☎04・7146・3501 FAX同7147・1491(NPOゆうび小さな学園)


                                                  

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2019年06月26日 子どもたちは「自分のやりたいことに夢中」の大人が好き はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 子どもの広場 東葛ニュース 連載記事

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