「健康&スポーツセミナー」救世主になるか糖尿病の新薬

「健康&スポーツセミナー」救世主になるか糖尿病の新薬

話をする阿部院長

第120回健康&スポーツセミナーが4月3日、柏そごうスカイプラザ7階研修室で開催された。今回のテーマは、気になる生活習慣病の一つ「糖尿病新薬(経口)が糖尿病の救世主になるか」と題して、阿部小児科医院・阿部正視院長が話をした。

いまや国民病とも言われ、自覚症状はないが40歳以上の5人に1人がかかっている糖尿病。血糖値が高いまま放置していると心筋梗塞などの病気に発展してしまう。そこで、新しい治療薬として「インクレチン」関連薬が注目されている。

インクレチンとは、食後に腸管から血液中に分泌される数種類のホルモンの総称である。食事をすると血糖値が上昇するが、インレクチンは、インスリンの分泌を促してブドウ糖の利用をスムーズにする一方で、肝臓から血液中へのブドウ糖の放出を抑制するという両面から、血糖をコントロールする。

インクレチンには、その他にもいろいろな作用があることが判明している。例えば、胃の動きを抑制して食欲を抑える作用、膵臓でインスリンを作って分泌する細胞の保護や増殖させる作用などであり、いずれも糖尿病の患者には非常に好都合な作用である。

また、従来の薬では過剰投与による低血糖の心配があったが、インクレチンは血糖値が高いときだけ作用するので、低血糖の心配がないという。すでに米国などで広く使用されており、日本でも数社が承認申請中だそうだ。

                                                  

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