柏市のがん対策を話し合った「がん・フォーラム柏」
がんになってもその人らしく住み慣れた街で暮らせるように地域で支えようと、がん対策に取り組んでいる柏市で「がん・フォーラム柏」がこのほど、アミュゼ柏で開催された。
特別講演「がんの心の悩み処方箋」では、保坂隆・東海大学医学部教授が、がん患者の30~40%にうつ病や適応障害などがみられることをあげ、メンタルケアの必要性を話した。
日本のがんの告知率は全国平均で50~60%。「かわいそうだから知らせたくない」という家族側や希死念慮(自殺願望)の誘発を心配する医師側の要因があってのことだが、保坂教授は「がんという最大の個人情報が本人の知らないうちに家族に伝わることはおかしい」と話し、病名を隠すことでかえって患者は医師や家族に不信感を抱き、孤立してしまいがちだという。
また、家族も大切な人を失いつつある「患者的側面」と患者を支えていく「治療者的側面」という矛盾する二つの側面を抱えており、うつ病になりやすいことから、家族への支援体制の必要性を語った。
「柏の今、そしてこれから」と題したシンポジウムで、木下寛也・国立がんセンター東病院緩和医療科医長は「柏市では毎年2000人弱ががんと診断され、約900人ががんで亡くなっている」と話した。また、これから患者数は増えるが病院は増えないことから、在宅で看病せざるを得ないと説いた。柏市には13の在宅療養支援診療所があるが、全国平均よりかなり少ない数だという。
遠藤久人・柏ビレジクリニック院長(柏市医師会理事)は「柏市の在宅医療の課題と現状」について、高齢化するスピードが速い(1989年~2006年の14年で倍になった)こと、核家族や独り暮らしの老人が増えていることを挙げた。

乳がん応援ソングを歌う手賀沼ジュンさん
金子明代・千葉大学柏の葉診療所助教は、漢方薬は病的部分のほかに全身に作用があり、治療で落ちてしまった体力の回復や副作用による体調不良の改善に役に立つと紹介した。柏市では同診療所のほか辻仲病院柏に漢方内科があるが「柏市は漢方過疎地」とのこと。
最後に地元・沼南出身の歌手、手賀沼ジュンさんがオリジナルソング「OHPYE BABY」を披露。これは長瀬慈村医師(柏市医師会理事)に依頼されて作った乳がん予防のメッセージを伝える歌で、おっぱいを「太陽」に例え、その太陽を守りたいという温かみのある歌に仕上がっていた。
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2010年04月14日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |
カテゴリ: 柏
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