東葛駅伝を走った 現役ランナー2人



東葛駅伝を走った 現役ランナー2人

知的障害者の世界陸上大会 初出場で銅 米倉智弘 選手(柏市)

P1010409smallチェコのプラハ市で6月に開催された知的障害者の陸上世界大会「INAS世界陸上競技選手権大会」に初出場した柏市の米倉智弘選手(25日で20)は、最初の1万メートルは33分56秒で4位に入賞。5000メートルで16分07秒をマーク、銅メダルに輝いた。この功績をたたえ柏市から「柏市スポーツ顕彰」の盾が贈られた。

同大会は、4年に1度開催される。パラリンピックの知的障害者の出場種目が男女1500メートル、走り幅跳び、砲丸投げの3種目に限られているため、5000メートル、1万メートルの短距離、長距離選手が目指す世界最高峰の競技会といわれている。

3月に足の痛みを訴えた米倉選手。靴とインソールを新調し、水泳やマシンを使用して毎日のようにリハビリに励んだ。だが、4月末の強化合宿では「みんなに付いて行けなかった」という。

母清美さんは「完全に治っていないまま走れるのか」と心配の中、「プラハに来てどんどん調子が良くなった」と言い、1万メートルのスタート前、競技場に現れた米倉選手は母に向かって『頑張るぞ』とガッツポーズでジェスチャー。「その時の顔つきが違っていたのでホッとして、うれしかったです」と当時の様子を語った。そして次の5000メートルでメダルを獲得した。

米倉選手は柏市立光ヶ丘中学時代に担任の先生の推薦で陸上部に入部。中村匡志監督(現酒井根中教頭)の指導の下、頭角を現した。

2年の夏休み明けに駅伝部と一緒に東葛駅伝の練習にも参加した。銚子駅伝に初出場、鎌ヶ谷駅伝入賞と力を付けてきた。

3年になって柏市内駅伝でアンカーを任され3位に入賞し、県大会に出場。東葛駅伝は9区を走った。

「走るのが大好きで速かった。自分のペースでどんどん行く、それがほかの子にも刺激になって、ついて行っていた。レースともなると、他の先生方もポイントポイントに付いてくれて、声をかけて協力してくれた。お母さんも協力的でしたね」と中村教頭は当時のことを思い出し話した。
清美さんは「先生方はじめみんな温かく迎えてくれて、一生懸命に応援してくれました。環境が良かったです」と感謝の気持ちを語った。

その後は23、24、25年度の県障害者スポーツ大会1500メートルで3連覇。23年度の全国大会1500メートル4位、24年度の同大会は2位の成績を残している。


全盲のランナーと二人三脚 ガードランナー 池澤暁選手(野田市)

向かって右が池澤選手、左が谷口選手

向かって右が池澤選手、左が谷口選手

野田市清水在住の池澤暁選手(25)=JAちば東葛川間支店=は、視覚障害のある選手をゴールまで誘導・伴走するガイドランナーを務めて5年。

今年初めて、7月にフランスのリヨンで開催された障害を持つ選手による「IPC陸上競技世界選手権大会」に全盲の谷口真大選手(23・兵庫県)と出場。1500メートル、5000メートル、フルマラソンの3種目ともに5位に入賞。9月7日に山口県で行われた「ジャパンパラ2013陸上競技大会」では、800メートル2分11秒92のタイムで大会新2位。1500メートルは優勝した。

小学5年生の頃から家の周りを毎日走るほど、もともと走ることが好きな少年だった。野田・木間ヶ瀬中学校時代は野球部に所属しながらも3年間、東葛駅伝で1区を任され3年の時は2位の成績を残した。「1位になることしか頭になかったのだが・・・」と当時の苦い思いを語った。初めて出場した全国中学大会は決勝まで進出、17位の成績だった。

高校では、全国高校駅伝(都大路)も走ったが数年、けがで苦しんだ。燃え尽きたのか、大学進学後は走ることに真剣に向き合うこともなく、「友達とも話が合わなくなった」と。しかし、TVで活躍する友人を見て「走っていない自分に対してむなしさを感じ、また一人で走り始めた」と言う。

1年次から、視覚障害者ボーリング大会のボランティア活動をしていた池澤選手に「一緒に走ってほしい」と谷口選手からオファーがあったのは3年次、もう一度自分の力を信じる絶好のチャンス「競技に対して自信を取り戻し、幅を広げたい」と伴走を引き受けた。

今までの人生(中学から大学まで)を振り返っても、ロンドンも然り、ほとんどの大会で「最終選考に選ばれなかった。『何かが足りなかった』と悩んだ」。

しかし、この世界大会を機に、「一人のはずなのに隣に誰かいる。孤独じゃないのが好きになった。今まで一人だったので、誰かと一緒にチームをよくしようとする努力が僕に欠けていたことが分かった」とさわやかな笑顔を見せた。

谷口選手と二人三脚で走って来た池澤選手、今後の目標はズ・バ・リ「谷口とは千葉と兵庫と離れていますが、連絡を密に変わらず頑張りたい。16年リオのパラリンピックに出たいです」とキッパリ話した。



 


                                                  

2013年09月25日 東葛駅伝を走った 現役ランナー2人 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 野田

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