ケアラーズカフェ『みちくさ亭』



ケアラーズカフェ『みちくさ亭』

web_1おしゃべり、息抜き、相談できるコミュニティサロン

「介護している人がつぶれてはすべてが駄目になる。一人で抱え込まないで、背負い込まないで。ここに来ておしゃべりして、息抜きして、知識を提供していこう。それには介護者だけではなく、地域の理解者を増やし、声を掛け合い、助け合う。そのような交流の居場所がほしい」と介護福祉士の布川佐登美さん(55)は昨年10月15日、柏市藤心に自宅を開放して「ケアラーズカフェ&いきぬき処 みちくさ亭」(柏市藤心1-29-12)を開いた。

ケアラー※ズカフェ(介護者支援カフェ)として活動している所は全国でも珍しく、10月の時点で千葉県初、全国でも4番目だった。
ここは、介護者に限らず、誰でもが利用できるコミュニティサロンでもあり、「週替わりに手作りランチとデザート」を提供しているほか、アロママッサージ、歌や体操、ゲームなどを楽しむ「いきいき元気くらぶ」、「介護者のおしゃべり会」、「ワークショップ」などイベントも開いている。特に酵素や発酵食を取り入れ、地元の野菜を使った健康的で栄養バランスの良い「手作りランチ・ドリンク付」700円、デザート付きは1000円と好評だ。店頭には地元農家の野菜も並んでいる。

web_2 「みちくさ亭」開店のきっかけは、当時、府中市に住んでいた布川さんは、藤心で一人暮らしをする母親を週2、3回通いで4年間、遠距離介護していた。それも夜中の12時頃に実家に到着して朝6時に自宅に戻るという生活を余儀なくされた。このままでは続かないと東京に呼んだものの、今度は義理の母と実の母の介護が布川さんを待っていた。誰にも相談できず、頼ることもなく、認知症の理解もなく、一人で何もかも背負い込んだ。

すると、布川さん自身が重い「介護うつ」が発病、3年間入退院を繰り返した。自らの体験から「何もかも自分一人では解決出来ない。介護者が息抜きでき相談できる、おしゃべりができる居場所を作りたい」と思いを巡らしていた矢先、TVでケアラーズサロンの活動を知り「これだ」と判断。即、行動を起こした。

開店の半年前、取りあえず「人の流れを作ろう」と近くの農家に声をかけ、野菜を家の前で販売すると同時に、「ケアラーズカフェと立ち上げます」の手作りのチラシで宣伝。2カ月で600枚配った。すると、口コミなどで野菜を買いに来る人も増え、カフェの存在が大きくなった。「野菜が人を作って縁を作ってくれた」と布川さんほほ笑む。

介護者に、「介護者支援で何を望みますか」を問うと「特別なことはや情報もいらない。私を楽しませてくれる場が欲しい」と言うそうで、今後ますます、このような居場所の必要性が増えると予想される。
※ケアラーとは高齢者や障害者、要介護者を介護または世話をしている家族や親近者。
「みちくさ亭」の営業時間は毎週火・水・木の11時~17時、ランチタイムは14時まで。


                                                  

2014年11月26日 ケアラーズカフェ『みちくさ亭』 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 東葛ニュース

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