キネマ旬報シアター 今月のおすすめシネマ「東京裁判」



キネマ旬報シアター 今月のおすすめシネマ「東京裁判」

©講談社2018

今回ご紹介する映画は、「人間の條件」「切腹」で知られる名匠・小林正樹監督が、戦後日本の進路を決定づけたともいえる極東軍事裁判・通称「東京裁判」の記録を膨大な映像群からまとめあげた277分におよぶドキュメンタリーの大作『東京裁判』です。

本作は1983年公開の作品ですが、この度、修復された4Kデジタルリマスター版として再びスクリーンに甦ります。
時は忘却の友。第二次大戦が終結し74年。時を経るごとに戦争の記憶は薄れていきます。忘れてはならないこと、忘れたくないことも残酷なまでの時の流れに抗うことは出来ません。

しかし、人間は映像という発明によって半永久的に時を記録する術を手に入れました。記録は残り、受け継がれていきます。本作もまさにこの記録を後世に残す為に製作されたのです。

「東京裁判」とは一体何だったのか。判決に至るまでの濃密な過程を本作は見つめます。そして時を超えて現代を生きる我々に改めて戦争とは何かを問いかけます。

また、この映画は裁判の時系列に沿って戦時中の情勢の変化なども映像・音を用いてわかりやすく提示してくれます。

終戦の日を迎える8月、是非劇場のスクリーンでご覧ください。
(新井貴淑)


                                                  

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2019年07月31日 キネマ旬報シアター 今月のおすすめシネマ「東京裁判」 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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