個性や特性を自ら開示して、優しくて豊かな人間関係を



個性や特性を自ら開示して、優しくて豊かな人間関係を

幼児の「人見知り」から考えを進めてみたい。

◆本園スタッフ麻さんの子、実くんは3歳。時々ゆうびに遊びに来る。学園生も心待ちにしていて楽しく遊ぶ。帰宅時間になると麻さんは僕の所に実くんを連れてきて「うっちーにバイバイの握手です」と声をかける。実くんは一瞬僕と目を合わせるがすぐにそらす。皺だらけの上にシミ、加えて顎髭もある老人との握手はまだ早いと思っているのか。人見知りの延長だろう。僕自身「人見知りの強い育てにくい子だった」と母から聞かされて育った。
◆バザーやフェスティバルにゆうび卒園生の若いお母さんたちが我が子を連れて来る。「ほらお母さんがお世話になったうっちー先生よ。握手して」と声をかけると、さっさと握手をしてくれる子が何人かいる。
◆不登校相談にお見えの親子。「うちの子は小児科医の診断で『ADHDの傾向がみられる』と言われた。そこで『私(父親)にはADHDの傾向はありませんか』と医師に問うと『生活に影響の無い程度ですから』と言われました」と。
◆「私の子どもは漢字のつくりが混乱する『学習障がい』があるんですが、私も子どものころ漢字で苦労しました。私もその傾向があったんですかね」と懐かしそうに話される方も。このごろ、こんなざっくばらんな態度で見学相談にこられる親子が増えた。

精神障がいについて、人前で話題にすることを憚るかのような時代もあったが、このごろは雑談の中で「精神・心」に関わる病気・障がいが語られることも増えてきた。

最近は病気ではないが「繊細で傷つきやすい精神・心を持った人(HSP)」の本も出版され、自らの気質と上手に付き合うアイデア満載。

精神も心も生まれ持つ気質や天性と切り離すことが出来ないとすれば、前掲2例の父親のような自然体でいられる心構えが欲しい。初対面の挨拶も一言多くなり「私は人見知りが激しい育ちだったので、今でも初対面の方が苦手でして」などと切り出せると会話も盛り上がる。
右利き左利き・得意不得意などと同じく、精神・心に関わる障がいが生まれ持つ気質や天性に関わりがあるとすれば、完全治癒は望めない。

ならば医学・カウンセリング等の力を借りながら個性・特性として他人にも披露しながら活動出来る社会にしていきたい。

※25年の長きにわたりご愛読頂きありがとうございました。

「子どもの広場 ゆうび」は今回で最終回になりますが「ゆうび小さな学園」を引き続きご支援くださいますよう、お願い申し上げます。


                                                  

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2019年07月31日 個性や特性を自ら開示して、優しくて豊かな人間関係を はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 子どもの広場 東葛ニュース

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