「家族を想うとき」キネマ旬報シアター おすすめシネマ



「家族を想うとき」キネマ旬報シアター おすすめシネマ

今回は、前作「わたしは、ダニエル・ブレイク」で第91回キネマ旬報ベスト・テン外国語映画第1位を獲得した名匠ケン・ローチ監督の最新作「家族を想うとき」をご紹介いたします。
舞台は英国のニューカッスル。ターナー家の父リッキーは家族を養うため、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビーはそんな夫を支えるために介護福祉士として1日中働いている。しかし、家族を幸せにするはずの仕事が次第に家族との時間を奪っていき、高校生の長男と小学生の娘は寂しい想いを募らせてゆく。そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう──。

ケン・ローチ監督は長い監督キャリアの中で労働者階級や移民、貧困などの社会問題を扱った作品を数多く手掛けてきました。

本作では、幸せを求めるが故に崩れていく現代の家族の姿と、そうさせてしまう社会の構造を描いています。そしてこの苦難にいかに立ち向かい、失いかけた家族の絆をどのように取り戻していくのかという所が本作の見所です。

今、日本でも〈働き方改革〉がしきりに叫ばれており、本作で描かれている内容も決して他人事ではありません。現実味をもって感じられる今だからこそ観ていただきたい一本です。
(新井貴淑)


                                                  

2019年11月27日 「家族を想うとき」キネマ旬報シアター おすすめシネマ はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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