子どもの広場ゆうび ~なんでもないことでもほめてほしい~



子どもの広場ゆうび ~なんでもないことでもほめてほしい~

3歳の子がゆうびから帰る際、自分で靴を履くと見送りの皆から「おお~!すごいね!」と声が上がりました。

それを見ていた小学3年生の友くんが「あ~あ、オレもなんでもないことでほめられたいよ」とぼそっと漏らしました。聞くと「ママはオレがすごい工作作った時とか、テストでいい点とった時しかほめてくれない」と言います。小3の子に自分で靴を履けたことをほめても満足するわけもないでしょうが、ほめられたい、認められたいという気持ちが強くあるのだなと感じました。

以前、小学6年生の都くんのお母さんから電話が入りました。「カウンセラーの先生に一日一回息子さんをほめてくださいと言われました。でも宿題もなかなかしないし、食事やお風呂も遅いし、家ではほめるところが一つもないんです!ゆうびで今日あの子がほめられることありますか?」。

都君は一人の世界で黙々と遊ぶのが好きなタイプ。「今日も大好きな電車の模型を部屋中に並べて熱心に遊んでいましたよ」と伝えると「そうですか…」と少しがっかりされた様子でした。

確かにゆうびに来ている子はほぼ一日好きなことをして遊んでいるので、大人の基準に当てはめればほめるところがないかもしれません。しかし、不登校の都くんがゆうびという居場所に少しずつ慣れ、通うようになり、好きな遊びを存分にしている。それだけで最初はお母さんも嬉しかったはずです。

「這えば立て立てば歩めの親心」というように大人はつい次から次へと成果を求めてしまいます。それが子どもの成長を促すこともあるかもしれません。しかし、成果に対する報酬としてのほめ言葉では「ここまでがんばらないと認められない、愛してもらえないんだ」という想いを強くしかねません。

大人からすればなんの成果もないことでも「君が今日も沢山遊んできて私はうれしいな」や「君が元気でいてくれるだけで私たちは幸せ」と、ふとしたときに伝えてみるのはどうでしょうか。お子さんが大きくなると互いに葛藤もあり恥ずかしさもあると思いますが、「このままの自分を認めて愛してくれている」と感じられる経験を子どものうちにたくさんさせてやりたいものです。

NPO法人ゆうび小さな学園 折坂麻理恵


                                                  

2019年11月27日 子どもの広場ゆうび ~なんでもないことでもほめてほしい~ はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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