16年ぶり松戸市長交代-本郷谷健次松戸市長に聞く

本郷谷松戸市長
6月に行われた市長選挙で5万5369票を獲得して、初当選した本郷谷健次松戸市長(61)。
名古屋市出身で河村たかし名古屋市長とは高校の同級生。06年11月から今年の6月まで松戸市議会議員を務め、2度目のチャレンジで市長当選を果たした。16年ぶりの市長交代に市民の期待が集まる中、これからの街づくりについて話を聞いた。
【新しい松戸への期待】
「多くの市民からの期待や要望を背負う責任の重さを感じた」と、初登庁時の感想を語る本郷谷市長。管理職への初訓辞では「市役所と民間とのギャップ」について話した。
民間は必ず結果を気にしながら仕事し、どうしたら実行できるかを考える。市役所はすぐ「難しい、できない」と言ってしまう。民間の感覚を持っている市民とのギャップが常にあることから、管理職に対して「謙虚になって、一般の人の常識を理解して下さい」と伝え、意識改革を強く訴えた。
市民の生の声を聞いて一番強く感じたのは「松戸を変えてほしい」という想いだという。
「昔は東葛地区で覇者だったのに、いつの間にか取り残され沈没してしまった。もう一回元気を取り戻してほしい」と市民は願っている。
【「日本初の市民参画型自治モデル」を目指す】
町が成熟し、社会のニーズは変わってきた。
老々介護の問題、孤独な老人や子育てへの援助などへのニーズが顕在化する中、「市役所が個々にやるのは無理な話、職員を1000人ぐらい増やしても足りない。そこでお互いに助け合う仕組みを作ることが必要になる」。 地域のことは地域協議会、共通の仕事はNPOが行う。市役所の仕事は、そういう人達が活動できるような仕組み作りやサポートする仕事に変わっていかざるを得ない。
市民主導で街づくりをするには、市政をもっとオープンにし、企画・計画するところから市民参加できるようにしなければ協力してもらえない。
市民に対する情報公開の一つとして「事業仕分け」を遅くても年内にはやりたい。
また、市長が市民の声を直接聞く「タウンミーティング」を月に1回程度、休みの日に開催し、各地域を順番に回りたい。
【松戸市立病院の問題について】
市長選の争点にもなった松戸市立病院の移転問題について「紙敷への移転計画は、あまりにも財政負担が大きすぎる」と現地での建て替えを主張。
「場所も松戸市民には常磐線沿いが一番いい。市民の意見や医師の意向も伺いつつ、現地でどこまでやれるかを技術的に検討していきたい」。
【政令指定都市への可能性】
「常磐線沿線だけ、総武線沿線だけの街づくりでは政令都市化してもあまり変わらない」と指摘しながら、「東葛地区・南葛地区全体が一緒になれば、北総線を中心に新しい街づくりができる」と合併によるスケールメリットについて語った。
「いろいろな市との組み合わせによって、東京のベッドタウンではない、特徴のある街がつくれると思う」と、将来的な合併への可能性も示唆した。
「合併して市が大きくなると、市民から離れてしまい市民の生活を守りきれなくなってしまう」との危惧から、まず市民の生活に直結する組織をしっかり作り上げることが先決とし「足元を固めることと、政令指定都市化の両方を平行してやれればいいと思う」。
【「子育て日本一のまち」を目指す】
東京都と隣接していることもあり、子育てのサービスが充実している都内へ子育て世代が移動する傾向がある。
「子育て世代は街づくりの基盤になる重要な世代なので、住みやすいと感じてもらうために『子育て日本一』という環境を作り上げることが重要」。
【市民税減税について】
「地方自治では税金を下げることも重要な政策の一つ」。コストダウンして捻出した費用をすべてほかの事業に移すのではなくて、一部を減税という形で市民に返していくことも選択肢の一つとしたいとしている。変化を実感できる計画を 「時間を追ってステップアップできる、松戸が変わっていくというイメージを伝えたい。変化を実感できるような計画をしっかり出していきたい」と、初年度の抱負について語った。
2010年08月11日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |
カテゴリ: 松戸
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