「ごはんで子ども達が変わった」



「ごはんで子ども達が変わった」

web_oo教育現場での経験を語った大塚氏

柏市私立幼稚園協会と同保護者連絡協議会、柏市中央公民館「家庭教育講座」との連携事業「子育てを考える親の集い」はこのほど、「授業改善、米食給食、花作り」で子ども達を蘇えらせた、教育・食育アドバイザーの大塚貢氏を講師に迎え、「キレない・投げ出さない子どもをつくるーごはんで子ども達が変わった!大塚貢の挑戦」と題して、アミュゼ柏で講演会が行われた。


大塚氏は最初に、厚生労働省の調査で分かった高校生の4割超が、生活習慣病予備軍になっていて、若い人で、がんや心臓病、脳疾患の病気にかかる人が増加している。それは「野菜、肉、魚のバランスの良い食事をしていない」のと、化学製品の合成保存料、調味料、甘味料、着色料などが多量に入っている食品ばかり食べているからだと「食事」の大事さを力説。
続いて、長野県上田市真田町の中学校で校長を務めていた時に見えた教育現場での出来事を語った。教室にたばこの吸い殻が散乱し、廊下をバイクが走行、不登校は70人を超えていたほど荒廃していたという同校。育ちざかりの子ども達は、「朝食は食べない。毎日カップラーメン、コンビニ弁当や菓子パンを買う」食生活の姿。そこで20日間、食の調査を開始した。分かったことは、朝抜きだから空腹になり、昼までエネルギーがわいてこなくイライラ、キレる。これが毎日の積み重ねになると、無気力になり「自分が何をしているか、何をしていいか」、見極めることも出来なくなると言う。
これを目の当たりにした大塚校長は、「荒れた子ども達を救いたい」と立ち上がった。先生達をやる気にさせ、生徒達が興味を持つ授業内容にするなど協力してもらった。肉は家庭に任せ、学校は野菜を多く、イワシやサンマ、アジなどの青魚を頭から骨まで全部食べる。キビナゴや煮干しを手のひらのくぼみ一杯毎日食べ、具だくさんの味噌汁、米飯の給食に変えるなど、食の改善を始めた。
すると、「1年でたばこの吸い殻が無くなり、2年で不登校は二人に減り、いじめが無くなり、2年目の終わりには非行、犯罪がゼロになり、やっていいことと悪いことの判断力が出てきた」と言う。また、図書館で本を読む多くの生徒、作文コンクールで賞を受賞、合唱コンクールでは関東ブロックで優勝するようになった。
同時に花作りを提案。反対されながらも校長自ら生徒達と雑草だらけの校地を耕し、堆肥も作り、春の花壇を作った。初めは水やりなどを嫌がっていた生徒達も奇麗になった花壇、咲いた花を見て、秋の花壇作りは自分達で率先するように。2年目に文部大臣賞を受賞した。
大塚氏は「今の犯罪はほとんどが偏った食事。カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄分などはほとんどとっていない。小中学校で非行・犯罪を起こしている子はほとんど一人前になっていない。親も子も立ち上がれない。糖尿病、高脂血症、高血圧、認知症なども結局は食べ物」と言う。「地元生産の安心安全なものを使う。小さい時から、命の大切にする心を養うこと」と。
大塚氏は「いじめ・非行・暴力が給食変えたらなくなった長野・真田町の奇跡!!『給食で死ぬ!!』」の著者。2009年には瑞宝双光章(教育功労)を受賞した。


                                                  

2014年08月27日 「ごはんで子ども達が変わった」 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: その他の地域 東葛ニュース

トラックバック&コメント

まだトラックバック、コメントがありません。