5年半、柏レイソルの指揮を執ったネルシーニョ前監督



5年半、柏レイソルの指揮を執ったネルシーニョ前監督

web2柏レイソルのネルシーニョ監督が退団した。
ポルトガル語で「勝利」を意味する「VITORIA」をスローガンとして掲げ、成し遂げることが簡単ではない勝利に向けて、チーム、選手、サポーターが一丸となって進んでいくという方針のもと、5年半の間にJ2・J1リーグ優勝、ゼロックス杯、天皇杯、ナビスコ杯、スルガ銀行杯といった主要5つのトロフーをもたらし、今シーズン後半も怒涛の7連勝で締めくくり、来年の「アジアチャンピオンズリーグ(ACL)」プレーオフ出場権を置き土産に、チームを去った。

11月28日、日立台での最終戦を翌日に控える監督に、「監督にとって日立台とは?」と尋ねると、穏やかな表情で、「日立台は私の家」と答えた。
「若手の自分をちゅうちょなく起用してくれたこと、結果が出ない時も、『信頼している』と言ってくれたことは忘れない」(工藤壮人)、「『プロの生き様』を見せつけられた。間違いなく自分の価値を高めてくれた方。最高の日々だった」(橋本和)。
選手達も、住み慣れた「家」を後にする偉大なる主を、最大の敬意をもって送り出した。
そして、迎えた29日の退団セレモニー。柏熱地帯では、サポーター達が黄色い「熨斗袋」をかたどった人文字を作り、監督に最大の感謝と愛情を表現した。

退団セレモニーで選手と写真に収まるネルシーニョ氏

退団セレモニーで選手と写真に収まるネルシーニョ氏

監督はその光景を「一生忘れられない」と目頭を熱くして語った。「私は父から言われたことを守ってきた。父は『神は神の時間を持っている。神の示した道を歩みなさい』。レイソルで行ってきた事もまさにそう。ここで獲得した全タイトルよりも重要なことは、サポーターや柏の街とレイソルが築いた個性。これが我々の仕事の中での最大の成果です。皆さんの存在は選手達と同じくらいに重要。良い時も悪い時も、チームを支えてくれたあなた達も素晴らしい勝者です」とサポーターに感謝の意を述べるとともに、5年半を過ごした我が家へ別れを告げた。
監督との別れを惜しむかのように、最後の指揮となるはずだった12月6日、新潟でのアルビレックス新潟戦は大雪に見舞われ中止、翌々日の8日、カシマスタジアム(茨城県)に場所を変えての開催となった。
カシマスタジアムは、2009年8月にネルシーニョ氏が初めて柏レイソルの監督として指揮を執ったスタジアム。
「私のレイソルでのストーリーはカシマで始まり、カシマで終わるのですね。この試合も、チームに課せられた任務・責任・期待で満ちている」。そう話して臨んだ新潟戦は、レアンドロ選手と、試合終了間際の鈴木大輔選手のゴールで2―0とする劇的勝利。「VITORIA」の精神、その真骨頂といえる勝ち方で、ACL出場へ向けての可能性をその手でたぐり寄せた。
試合後には、「神様からご褒美をいただけた。この5年半、仲間とともに戦い、勝つことも認められることもできた。間違いなく幸せです」と語った。
そして、4日後の12月12日、ヴィッセル神戸がネルシーニョ監督就任を、柏レイソルは15日に吉田達磨新監督就任を発表。
柏レイソルとネルシーニョ氏は互いの道を歩み出した。


                                                  

2014年12月24日 5年半、柏レイソルの指揮を執ったネルシーニョ前監督 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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