雨乞いの神様



雨乞いの神様

津久舞奉納   野田市三ヶ町

三ケ町祭り 7月18日、野田地域に伝わる民俗行事で県指定の無形民俗文化財「津久舞」が奉納された。
暗い夜道を地図片手に少々道に迷いながら、キッコーマンの工場周りを不安にかられながら歩いていると、「つくまい!つくまい!」とはしゃぐ子どもの声。振り向くと道路の向こう側から、母親らしき女性に連れられた数人の子どもたちが、跳ねるように横断歩道を渡っていた。
子どもたちがこんなに楽しみにしている津久舞とはどんなものだろうか、不安が期待へと変わっていった。
角を曲がると「ジュウジロウ」と呼ばれる野田津久舞の演じ手が身支度を整え、須賀神社から会場まで練り込みを始めたところだった。
下町の提灯を高く掲げた女性二人を先頭に、宮司さんの後ろを提灯を手に持った世話役の方々に囲まれ、子どもたちのお囃子を背にゆっくりと歩く、白装束に雨蛙の面をつけた「ジュウジロウ」。いよいよ津久舞が始まった。
高さ15mもある津久柱を難なく登り、途中足で柱を挟み込み、両手を広げ、体を水平に保つなどの芸を披露しながら、柱の頂へと登りつめる。端々で扇を仰ぐなど、コミカルな仕草も見せるが、何しろ命綱を付けていないスリリングな曲芸で、見ている人達は、はらはらどきどき。柱の頂上に立ち上がると、今まで以上の歓声があがった。破魔矢を四方に放ち邪気を払った。放たれた破魔矢を見物客がこぞって拾いに行く、これを拾うと縁起がいいと言われている。常にお囃子が鳴り続ける。
クライマックスは、津久柱の頂上から一本の白い綱を伝って一気に中央までスーッと降りたかと思うと、そこでくるくる回ったりまた戻ったりと妙技を披露し地上へ。
今年は、16年間「ジュウジロウ」を務めた岡田真吾さんの勇退津久舞。
いつか、「つくまい!つくまい!」とはしゃいでいた子どもたちの中から、更なる新しい「ジュウジロウ」が誕生するのだろうかと思うと、楽しみでならない。


                                                  

2015年07月29日 雨乞いの神様 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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