新たな「9」のシルエット



新たな「9」のシルエット

web1第21回ちばぎんカップ

2月14日、ミルトン・メンデス新監督率いる柏レイソルは、フクダ電子アリーナにて、同じ千葉県にあるジェフユナイテッド市原・千葉(J2)と2年ぶりのダービーマッチ「第21回ちばぎんカップ」に臨んだ。


試合は3‐0の完敗に終わったが、メンデス監督はディエゴ・オリヴェイラ選手、伊東純也選手、鎌田次郎選手、中村航輔選手といった新戦力をスタメン起用。大谷秀和選手や輪湖直樹選手、茨田陽生選手ら主力選手との融合を図り、後半にはカタールでの五輪予選を戦い終えた山中亮輔選手、スポルティング・リスボンからの期限付移籍でレイソルへ復帰した田中順也選手らを続々と投入。各自の仕上がりぶりをチェックした。
その選手たちの中で最も大きな声援を集めていたのはFWとして投入された田中選手だ。1月のポルトガルリーグでの実戦以来だというこの日。約30分の試運転を果たした田中選手だが、「自分がピッチに入って、流れを変えようと思いましたが、結果的に変えられなかった」と自らの出来に悔しさを露わにした。
それもそのはず、今回のレイソルへの復帰に田中選手が選んだ背番号は「9番」。それは北嶋秀明選手、工藤壮人選手というストライカーが大切に育んできたエースストライカーの背番号だ。田中選手はこの背番号を「背負ったからには点を取らないといけない。そういう背番号」だと表現した。だからこそ、「サッカーが下手。もっとサッカーが上手くならないといけない」と危機感を募らせていた。
ゴールの山を積み上げてきた今までの「9番」と田中選手の違いは利き足が左足であること。尽きることのない抜群の運動量を武器に左右のサイド、或いは中盤のトップ下で違いを見せること。ポルトガルでも唸りを上げた鋭く曲がるFKを持つことも先代たちとの違いだ。
だが、この日の田中選手はゴール前にどっしり構えて、ゴールを奪うことに集中する、とても「9番」らしい動きを見せていた。それはピッチの広域を駆け回ってきた過去のスタイルと一線を画すもの。「9番」の所作ともいえるそれだった。「ここにいる限りは、レイソルを勝たせるためにプレーする。ゴールは2桁は決めなくてはいけない」という誓いをプレーで表現していた。
2月27日に日立台で開幕する2016年のJ1リーグの戦いの中で、田中選手が提示するであろう新たな「9番」像から目を離してはいけない。
(写真・文=神宮克典)


                                                  

2016年02月24日 新たな「9」のシルエット はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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