謙虚なる「本物」 ユン・ソギョン



謙虚なる「本物」 ユン・ソギョン

web6月17日、J1リーグ第15節・ヴァンフォーレ甲府戦(山梨中銀スタジアム)、60分に輪湖直樹選手と交代でピッチに入ったのは、ユン・ソギョン選手。
韓国を代表する左SBで、今シーズンよりレイソルに加入。期待を集めたが、1月の指宿キャンプでの負傷が響き長期離脱。ようやく戦線復帰を果たした。
レイソルが誇る若きDFラインの中にあって、イングランド、デンマーク、韓国代表等でのプレー経験を持つユン選手の復帰は頼もしい限りだ。
6月21日の第97回天皇杯2回戦・ブリオベッカ浦安戦にはスタメンフル出場。
ホーム日立台では公式戦初出場となった。
「体力的にはきつかったですけど、どこかに問題があるということはないので、トレーニングを続けていけばコンディションは上がっていくと思います。日本のサッカーは、ボールを扱う基礎技術がとてもしっかりしていて、ヨーロッパにも劣らないのではないかと思います。まだケガから復帰して間もないのですが、もう少し合わせる時間が長くなれば自分の特長は出せると思っています」(ユン)
この日は左サイドでコンビを組んだFW・大津祐樹選手と、キックオフ直前までプレーイメージを綿密に伝え合う姿が見られた。
そして、そのイメージは試合開始早々に具現化された。大津選手が中盤でボールを収めた瞬間にユン選手は快足を飛ばして前方のスペースへ。大津選手からのパスは惜しくもタッチラインを割ってしまったが、このダイナミックな崩しで見せたユン選手の「縦への意識」は、速さと強さを持つレイソルの攻撃の新たな一手となることを予感させた。
「祐樹がボールを持った時に自分がオーバーラップすること、自分が持った時には祐樹がサイドに開いたり裏に抜けたりするということを確認していました。自分は攻撃的なプレーが好きなので常に裏のスペースは狙っていますし、自分がボールを持った時には前線の動きは常に見ています。今日の試合、前半はボー ルが足に付かなくて合わない部分もありましたが、後半は少しずつ修正できたと思います」(ユン)
まだ実戦でのプレー時間は短く、コンディションも万全ではないが、チームメイトは ユン選手の左足が持つ「違い」を日々の練習で体感しているのだという。古賀太陽選手に聞くと、「ボールの質も違うし、速くて正確なアーリークロスのレベルが違います。ソギョンのクロスを弾き返した時のボールの威力や重みに驚いています」と話し、さらにSBとしてユン選手への憧れを口にしていた。
そのことを伝えると、ユン選手は驚いたような照れ笑いを浮かべ、「自分はまだまだだと思っていますよ。縦の突破力であったり、クロス、あとはDFラインのアップダウンですとか、統率の部分をもっと合わせていかなければいけないと思っている。自分のストロングポイントをもっと出せればチームの力になれると思います」と謙虚さの中に自信ものぞかせた。
そこで今後の目標を問うと、「チームが毎試合勝つことですね。自分が試合に出る出ないに関わらず、常にチームの力になれればいいなと思っています」と、また謙虚な答えが返っ
てきた。
謙虚な言葉からは想像がつかないほど説得力のあるプレーと、豊富な国際経験。上位争いを続ける若きレイソルで、ユン選手が「違い」を見せつけてくれることに期待せずにはいられない。

(写真・文=神宮克典)


                                                  

2017年06月28日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: がんばれ!柏レイソル その他の地域 東葛ニュース 柏レイソル

トラックバック&コメント

まだトラックバック、コメントがありません。