「今よりも上手くなるしかない」ー古賀太陽



「今よりも上手くなるしかない」ー古賀太陽

web 2017J1リーグ第21節・サガン鳥栖戦(8月9日)の試合終盤、左サイドでボールを引き出して前線をルックアップしていたのは輪湖直樹選手に代わって79分に途中出場したDF古賀太陽選手。古賀選手は守備を固めるサガン鳥栖守備陣に対して、深い切り返しで逆を取ってから右足でクロスを供給したが、そのクロスは敢えなく弾き返されてしまった。両足で精度の高いボールを供給することを特長の1つとする古賀選手にとっては痛恨のワンプレーといえる。
「まだまだ自分の力が足りていません。監督から期待されていた仕事が全くできなかったわけですから、完全に力不足。まだまだ選手として『へなちょこ』です」と、5月31日ルヴァン杯コンサドーレ札幌戦以来のチャンスをフイにした悔しさを吐露した。
その悔しさは約2ヶ月前から始まっていた。連勝を続けるチームの奮闘を、古賀選手はベンチやスタンドから見つめる日々を送っていた。
「春先からルヴァン杯だけでなく、Jリーグでも自分が思っていた以上の経験をさせてもらってはいましたが、いつも惜しいところまでいきながら、試合に勝つことができていなかった。試合へ出場した以上、その結果に対する責任というものを感じて、チームがJリーグで8連勝していた時期も、素直に心から喜べていない自分がいましたし、『勝たないと何も変わらないんだな』と痛感していました」
実戦で結果を得るためには、まずチーム内でポジションを勝ち取らなければならないが、古賀選手が主戦場としてきた左SBやCBのポジションには中谷進之介選手や中山雄太選手、輪湖直樹選手といった先輩たちが並ぶ。加えて、韓国代表のユン・ソギョン選手も長く続いた負傷から復帰。「ソギョンと一緒にプレーをして、左足のクロスを見て、力の差を実感しました。精度も威力も自分のボールとあまりにも違ったので」と古賀が肩を落とすほどの実力を持つ選手だ。右SBやCBでもプレーできる古賀選手だが、左SBというポジションには特別な愛着を持っている。そこにユン選手が復帰したことで、現在のファーストチョイスである輪湖選手の背中はさらに遠のいてしまった。
「でも、ふと思ったのは…」古賀選手は言葉を続ける。
「現在の状況をしっかり受け入れてはいますけど、自分って1年目のルーキーなんですよね(笑)。他のチームのルーキーは試合に絡むことすらも難しい場合が多い。そんな中で自分はたくさんのプレータイムをもらった上で、壁に直面している。少しへんな言い方になるかもしれないですけど、自分としては『やっとルーキーらしくなってきたな』って思うんです。だから、前向きにたくさんのことを学んで吸収していく時期だと切り替えて、毎日をコツコツやっていきます」
現在の古賀選手を突き動かしているのは、「今よりも上手くなるしかない」というシンプルな気持ちだという。柏レイソルの末っ子はプロらしくしっかりと歩みを始めた。

 (写真・文=神宮克典)


                                                  

2017年08月30日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: がんばれ!柏レイソル その他の地域 東葛ニュース 柏レイソル

トラックバック&コメント

まだトラックバック、コメントがありません。