「私にとって本は無二の親友」と、容さん。一冊の本は一個の人格です。



「私にとって本は無二の親友」と、容さん。一冊の本は一個の人格です。

 6月3日の日曜日は「ゆうびバザー」です。例年年老いた僕は、お客さんがまばらに来て下さる「本やさん」を受け持ちます。

でも、店開きまでは、皆様からご送付・お届け頂いたご本を見せて頂き、ジャンル毎にまとめ、世界各地の写真集や全集類などはそれぞれ見やすく展示します。作業中、今年は例年より本の量が2倍くらいあることに気づきました。

 スタッフHさんの話では、70代後半の一人暮らしの男性が亡くなられ、ご遺族が「全部提供するから取りに来て欲しい」と言われて頂いてきた分で、まだ3つのお部屋の書架には本がぎっしり詰まっていて、そこらあたりにもうずたかく積まれ、こぢんまりした図書館みたいでした。…登山も好きで殆ど単独行だったそうです。サイクリングも好きで週に1回程度、相当の距離を走っていたそうです。こちらも単独走で、それ用の自転車が3台もありました。とのこと。

「書架を見ればその人の人柄がわかる」と言われます。秘本も十数冊ございました。様々の分野に渉って広くしかも深く書に親しんでの豊かな人生。.決して孤独ではありません…多くの人格に触れられたことでしょう。敬服いたしました。心からご冥福をと合掌いたしました。

 以前のこと、学園生の容さん(13)の散文詩風のつぶやきを思い出します。
『私は不登校になって、自分の時間がすごく増えました、退屈するぐらい/その時本に出会ったのです。それから私は本が好きになり、今では、本は無二の親友です/読みたいと思えば、すぐそばに待っていたかのように居てくれます。いろんな事を経験させて貰い学んでいます/一人になりたければ閉じればいいのです。「お前、勝手だなあ」などと言いません/また、会いたくなったら栞の頁を開ければ良いのです、心変わりなど絶対しないで待っていてくれます/読んだ本、1冊1冊が友達です。私が昨日から今日、今日から明日と成長しているとすれば、本のお陰/「ありがとう、私の親友の本たち』
 確かな想いを心地よく心にふれるよう伝えるには、それに相応しい言葉で相手に発信することが肝要です。

 読書とは、本という独立した人格を持つ存在に、自分の感覚を投入して微に入り細をうがってその人格に触れる行為です。一冊の本は一個の人格です。

NPO法人ゆうび小さな学園


                                                  

2018年06月27日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

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