「帰ってきた、勇者」鈴木大輔



「帰ってきた、勇者」鈴木大輔

「相変わらず賑やかなスタジアムで、懐かしく感じたし、『ここへ帰って来て良かったな』と感じていた」

リーガ・エスパニョーラの古豪であるヒムナスティック・タラゴナから柏レイソルへ復帰した鈴木大輔は選手9月15日の清水エスパルス戦で、2度目となる「レイソルデビュー」を終えてそう話した。

しかし、現在のレイソルのチーム状況はそんなノスタルジーに浸ることを許さない。鈴木選手が帰って来た柏レイソルは残留争いに巻き込まれていた。鈴木選手は残留へ向けて必要となるメンタルをこのように話した。

「いつだって色々なミスはある。パスミスもある。そこからピンチに繋がることだってある。それは全然問題じゃない。ここからは『積み重ね』とかじゃなく、『勝点3』を何回獲るかだから。やりたいサッカーはあるけど、固執せず、次に勝点3を獲るために何が必要なのかを考えること」
その1週間前に復帰のサインを済ませて、その日のうちに家族と共に飛行機に飛び乗ってレイソルへ合流。その6日後には身も心も整えて、レイソルの一員として試合に出場している。チーム状況を踏まえた上で、すぐさま戦える選手はそう多くないだろう。
だからこそチームを「客観視」できるという。

「自分は現在のチームに1番最後に加わった立場。だからこそ見えることもたくさんある」
その視線は戦術的な部分にも、試合中のコーチングといった表現にも、自身のパフォーマンスにも向けられる。そしてその視野に驚かされた夜がある。
それは湘南ベルマーレとのルヴァン杯準決勝だった。PK戦までもつれての惜敗。試合後鈴木はミックスゾーンで試合をひとしきり振り返り、報道陣がその場を離れた直後こんな話を始めた。

「この言い方が正しいのかはわからないけれど、『熱い試合』ができたことはチームにとってとてもよかった。この『総力戦』を通じて、選手たちも、チームスタッフも、駆けつけてくれたサポーターのみなさんも、レイソルに関わるメディアの人たちも、全員が1つになって熱くなれた試合だった。自分が知る限り、そういった『特別な瞬間』をレイソルに関わる人たちが心から共有できたのは久々だったはず。今年が終わって、『あの試合があってよかった』と言えるように、『あの熱い試合で良いショックを味わった』と言えるように、自分たちは最後の最後まで戦わなくてはいけない。その気持ちを持ち帰れることを今日の収穫としないといけないね」
まだ何も決まってはいない。この状況、タイミングで鈴木選手がチームに加わったことの意味や価値というものを私たちはもう一度噛み締めてみる価値がありそうだ。


                                                  

2018年11月01日 「帰ってきた、勇者」鈴木大輔 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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