高齢者の「学園広場」 デイサービスの一日  本人と介護する家族の両方にメリット



高齢者の「学園広場」 デイサービスの一日  本人と介護する家族の両方にメリット

最近、道を走っていて目につくのが老人介護施設の送迎車。日本の高齢化が急速に進んでいる。中でもデイサービスの普及は急激で、あたかも高齢者の「学園広場」の様相を呈している。
柏市のとある介護施設の一日を取材してきた。
朝9時、送迎バスが自宅へ到着。車に乗ると、付き添いの介護士さんと運転手さんが、にこやかに挨拶してくれ、他のデイサービス利用者も温かな笑顔で歓迎してくれる。
天気と気候の挨拶、お互いの体調を気遣う話、今朝のテレビニュースで見た話題など、他愛もない話で盛り上がっているうちに介護施設に到着。すると職員たちが玄関前で並んで出迎えてくれる。 「教室」は施設の一階にある。「生徒(利用者)」たちはそこで夕方までを過ごすことになるのだが、そこには楽しい「授業」の手芸や工作、習字やカラオケ、将棋や囲碁、読書やゲーム、塗り絵やパズルなどが準備されている。決して強制ではなく自分の好みと意思で選べることが嬉しい。
さらに楽しいのは「給食」と「午後の入浴」だ。昼食は健康的な和食のメニューが中心で、デザート付きの日替わり。その後の、おやつタイムも日替わりで、和洋のスイーツが提供される。
入浴希望者は、介護士さんたちが、確かな技術を持って、優しく面倒をみてくれる。たっぷりとした湯に浸かる、その至れり尽くせりの温かさは、単に体をきれいにしてくれるだけではなく、心の中まで洗ってくれるように思えるほど。
また学校が、年間を通じて様々な行事を行うように、施設にも一年を通じて、桜まつり、節句、七夕、花火大会、クリスマスなど、季節感に富んだ行事がある。
楽しい一日を終えて夕方の4時半くらいに「下校」。バスは一人一人を自宅の玄関前まで送り届けてくれるので安心だ。「生徒」たちは満足気に「ありがとう」の一言を残し家族の迎える家に入ってゆく。
その家族の一人が、介護士と運転手にそっと耳打ちした言葉は「こうした施設があるので、本当に家族が助かります。感謝です。ありがとうございます」。
取材者は、いつだったか自分の幼い頃に、母がそれと似た言葉を学校の先生に語っていたことを、ふと思い出していた。(文=安村直温)


                                                  

2019年03月27日 高齢者の「学園広場」 デイサービスの一日  本人と介護する家族の両方にメリット はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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