肩書は「主婦」  しょう油アートに込めた家族への思い  柏市在住 松本多恵子さん



肩書は「主婦」  しょう油アートに込めた家族への思い  柏市在住 松本多恵子さん

伝えたいことは「身近なもので
幸せになれるということ。」と話す松本さん

優しく滲むセピア色の絵画。初めて見るのになぜか懐かしく感じさせる風合い。旧吉田家住宅歴史公園新蔵ギャラリーで開催されている「しょう油アート作品展」
考案者の松本多恵子さんは柏市生まれ。
しょう油アートを思いついたきっかけは、12年ほど前に小児病棟を訪れた時のこと。養護学校の先生が子供達にミサンガなど、手づくりの物を指導している姿を見て「自分もそんな活動をしたい。」と思ったそう。
大変な状況でも笑顔になれるもの、救いになるものが身近にないだろうかと考え、どの家庭にもあって安全な「しょう油」を思いついた。しょう油アートなら箸としょう油さえあれば始められる。
2012年から2016年頃までヘリテージDECOの講師を勤めながら、自営業の実家の経理の手伝いをしていたが、家庭との両立は簡単ではなかった。
「主婦を足かせにしたくなかった」と話す。組織の中で追い立てられて実現することよりも、家庭と両立しながら表現活動することを選んだ。
「悔しかったんです。できるということを証明したかった」。と話す松本さんの表情は、柔らかだが、芯の強さを感じさせる。
会社経営の父と、芸術に造詣が深い母の元に生まれ、幼少時代から必要なものは自分で作るのが当たり前という家庭で育ったという松本さん。
「とにかく激しい家庭でした。父が厳格で、そこから逃れるように母は私を寵愛していました」。
母の愛を重たく感じ、離れようと思うこともあったという。しかし「そうすると私が体調を崩すんです」と笑う。
今は市内に住む母の介護サポートをしながら活動を続けている。
「バランスを取るのは大変だけど、家族が笑っているほうが幸せなんです」と微笑む松本さん。
作品展は4月28日まで開催されている。大正時代まで実際に醤油の蔵として使われていた貴重な場所での展示。家族を描いた作品や、柏市ゆかりの作品など30点を見ることができる。ぜひ足を運んでみて。
◇しょう油アート作品展
会場:旧吉田家住宅歴史公園新蔵ギャラリー
(柏市花野井974‐1)
日時:4月28日までの9時30分~4時(月曜休園)
問☎04・7135・7007(同施設)
(写真・文=松原美穂子)


                                                  

2019年03月27日 肩書は「主婦」  しょう油アートに込めた家族への思い  柏市在住 松本多恵子さん はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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